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ー事務所ー
事務所に戻り社長室に行く。
ﾔﾝ｢お、来たか。また秘密の場所にでも
行ってたみたいだな。｣
｢曲を書いていました。｣
ﾔﾝ｢まぁいい。新しい仕事が決まったぞ。｣
新しい仕事？
誰かに曲でも提供するのかな。
ﾔﾝ｢ウギョルって知ってるか？｣
あの芸能人が仮想結婚するやつでしょ。
ﾔﾝ｢あれに出てもらう｣
…………………………。
｢はい！？どうゆうことですか！？｣
ﾔﾝ｢そのままだよ。ウギョルに出て
もっと感性を高めろ。｣
感性を高めろって……………。
ﾔﾝ｢最近お前の作る曲はパターンが同じだ。
誰も似たような曲は求めてない。｣
確かにそうだけどウギョルじゃなくても。
オッパを忘れられてないのに
仮想結婚なんて出来ないわ。
ﾔﾝ｢……………あいつとの過去から
前に進む機会でもあると私は思う。｣
………………………………………。
｢わかりました。
ただ、期待に添えるかはわかりませんよ。｣
そういって社長室をあとにした。
バビに話を聞いてもらおう。
彼ならアドレスくれそうだし。
ポケットから携帯を出しバビに電話をかける。
prrrr prrrr prrrr
ﾊﾞﾋﾞ｢ヨボセヨー。どうした？
何かあったのか？｣
バビの少しガラついた低い声が耳に響く。
妙にその声が優しくて鼻がツンとした。
｢あのさ、ウギョルに出ることになった。｣
ﾊﾞﾋﾞ｢え！？仮想結婚するやつ！？｣
｢うん。でも本当は出たくない。｣
バビには素直な気持ちを言える。
｢ウギョルに出ることでオッパに対する
気持ちが否定されてるみたいで。
それに私まだオッパのこと忘れたくないっ｣
バビにありのままの気持ちを伝える。
ﾊﾞﾋﾞ｢……別に忘れなくていいよ？
誰も忘れろなんて言ってない
Aがヒョンのことを過去に
して前に進むことが重要なんだ。｣
…………………忘れなくていい。
……………過去にすることが重要か。
やっぱりバビは私の欲しい言葉をくれる。
バビに話したことで少し気が楽になった。
｢バビありがとう。頑張るよ私。｣
ﾊﾞﾋﾞ｢Aなら大丈夫だよ。｣
｢うん。バビ大好きだよ。じゃあね。｣
バビと電話を切り暗くなった空を見上げる。
私の気持ちとは裏腹に星がいつもより輝いていた。
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作者名：ハンナ | 作成日時：2014年1月27日 22時
