検索窓
今日:9 hit、昨日:36 hit、合計:277,662 hit

25 ページ26

自分の気持ちをごまかした。


認めたくない。

神山くんに恋をしたって、
叶うはずもない。


遠いキラキラの世界の人とは、
私の生きてるこの世界はきっと交わらない。


遊園地に辿りつかなきゃ、
メリーゴーランドには乗れないの。


「ならええねんけど」


照史にまで嘘ついて・・・


自分の気持ちがいつか暴発しそうで、
本当はすごく怖い。


神山くんに会いたいな。


さっき別れたばっかりなのに思ってる。


遠くで見てるだけなら、
こんなに苦しくならなかったのに。









ダンスサークル、メリーゴーランドに入って、
もう二週間。


無邪気で明るいみなみがいるせいか、
すぐにみんなと打ち解けた。


誰も私が大学生じゃないなんて、
疑いもしない。


気付いたら神山くんとの距離もすごく近くなってる。


サークルの後、みんなで学食でご飯食べたり、
サークルのない日も、
重岡くんと二人で、
バイト先のカフェやドーナツ屋さんに顔出してくれたりする。


もうすっかり、友達、って言ってもいいと思うんだ。


自分も大学生になった錯覚に時々陥りそうになる。


ただ、マネージャーのりえちゃんとなみちゃんとだけは、いまだ深い隔たりを感じてる。


りえちゃんの私を見る目が鋭く感じるのは、
私に罪悪感があるせいなんだろうな。

26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
401人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool | 作成日時:2017年5月29日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。