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「二人ともうまいやん。
センスあるわ。
なあシゲ?」
神山くんが褒めてくれて、
いい気分。
自分で思ってたよりも、
身体が動いて、
気分良かったのに。
重岡くんが、
「そうかあ?
なんかたどたどしい。
リズム感がどうもな。
特にみなみちゃん」
あっさり否定するもんだから、
みなみ、ぷうってふくれてる。
神山くんが慌てて、
「そんな事ないで?
初心者にしてはめっちゃうまい」
そう言って、重岡くんの足、
わざと踏んづけた。
神山くんは優しいからお世辞を言ってるらしい。
て事は、重岡くんの意見が本当なんだな。
「足だけやなくて、
手もつけてみる?
すごい踊ってる感じして楽しいで?」
神山くんと重岡くんの二人で、
お手本を見せてくれた。
すっごく簡単そうに見えたのに、
いざ自分でやってみると、
足と手、同時に別の動きするなんて。
至難の技。
「凄い。カッコ良すぎ」
みなみがはしゃいでる。
重岡くん、また真っ赤になった。
純情なんだな。
すごく可愛い。
「私、メリーゴーランドに入る。
で、ダンスうまくなって、
重岡くんに褒めてもらうんだ」
みなみが早々と決意してる。
「Aちゃんは?」
神山くんが私を少し不安そうな目で見た。
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作者名:fool | 作成日時:2017年5月29日 11時