検索窓
今日:10 hit、昨日:36 hit、合計:277,663 hit

18 ページ19

「そうなんだ。
一人で大丈夫かな」


重岡くんは子供っぽいって情報、
みなみに教えてあげよう。


「今から帰って、
俺がおかゆ作ったるから大丈夫」


神山くんがそう言う。


ほんとに仲良しなんだ。

可愛いの。


神山くんて、お粥も作れるんだな。


うちのかけるは、料理なんて全く出来ないなあ。


「そう言えば、みなみちゃん、
明日にもダンスサークル見に来てくれるって、
シゲに連絡くれたらしいねん。
Aちゃんも来てくれるよな?」


みなみのその行動力が羨ましい。


「私は運動も苦手だし・・・」


なんて断ればいいのかな。


実は大学生じゃないなんて、言えない。


今のこの時間だけでも、
神山くんに少しでも似合う女のコでいたいから、
本当の事はまだ言えない。


「運動神経はあんま関係ないで?
やってみて嫌やったらやめてもええし」


困ったな・・・


会話が途切れちゃった。

さっきまで楽しい雰囲気だったのに・・・


「ごめん。
強引やったよな。
無理強いするつもりないねん」


どうしよう。

神様の悲しい顔は見たくない。


「ううん。
一回だけなら。
みなみと見に行ってみる。
でも神山くん、呆れると思うよ。
全然出来なくて。
そっちからお断りされちゃうかも」


なるべく明るく答える。


「ほんま?
いっぺんだけでもええし。
やってみて合うてなかったら、
マネージャーとかもあるし。
見に来てくれたらなって」


嬉しいな。

神山くんのダンスにかける情熱、
ひしひし伝わってくる。


「うちのサークルも人数少ないからさ。
俺らが卒業したらなくなってまうかもやねん。
ちょっとでも部員増やしたくて頑張ってるとこ」

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
401人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool | 作成日時:2017年5月29日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。