CHERRY. *sho sakurai* (ページ24)

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24.悪魔の微笑みページ24

朝早く翔クンからメールが来たのはあの夜から2日後のことだった。

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おはよう！

まだ寝てたらゴメン！

実は、今日は仕事が早く終わりそうなんだ。
よかったら、この前のご飯の約束、今日実行しない？

Aちゃんの予定はどう？

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あの夜から

ううん。

もしかしたらはじめて翔クンを見た時から

ずっと頭の中は翔クンでいっぱいのわたしは

しばらく会えないと思っていた翔クンからのメールに

会いたくて

会いたくて、会いたくて…。

頭の片隅をかすめたナオのコトも気がつかないふりをして

今夜、大丈夫です。

と、返信した。

・

A「モモチャン、ごめん。今日ちょっと用事があって残業出来ないの。わたしの分明日やるからとっておいて。」

みんなが帰った後のホールでクリスマスツリーを飾り付けてモモチャンに言うと、

モモコ「用事ってなんですか？もしかして？」

A「えっ？///」

モモコ「やっぱり！なぁんか今朝、せんぱいの私服が違うと思ったんですよぉ！」

と言いながら人差し指を唇に当てる

鋭いモモチャンに心臓をギュッと掴まれる。

モモコ「どこで待ち合わせなんですか？」

A「代々木上原の…、もう！いいじゃん！」

もう！モモチャンのペースに引っ張られちゃう。

A「と、とにかく、お先に！」

モモコ「いってらっしゃーい。」

急いで更衣室に向かったわたしはその時のモモチャンの微笑みが見えなかった。

・

・

翔クンの仕事場の近くというので代々木上原のカフェで待ち合わせ。

翔クンが来るまで温かいカフェオレを飲みながらひたすら折り紙(笑)

クリスマス会で使う星を折るのに、黄色い折り紙をだした。

しばらく折っていると

外もイルミネーションが光りだして、とてもキレイ。

ロマンチックな光を眺めながらまた、折り紙に手をやると、

冷たい手がわたしの両目を塞いだ。

「……。」

A「…誰？」

もしかして…。

そう思って小さな声で聞いた。

A「…翔…クン？」

そう言うと

ぱっと手が離れて急に視界が明るくなった。

「ざーんねーん☆ショウクンじゃありませーんでしたっ☆」

聞き覚えのある声に後ろを振り返る。

A「モっ、モっ、モモ、モモチャン！？」

そこにはピースをして悪魔の微笑みを浮かべるモモチャンがいた。