CHERRY. *sho sakurai* (ページ22)

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22.ボーイズトーク？～翔side～ページ22

次の日は5人揃ってのレギュラー番組の収録。

寝不足の頭を抱えて楽屋に入ると1番乗り。

椅子に座って、一応持って来た新聞なんかを並べてみるけど…。

ダメだ。

昨日のAチャンが頭から離れない。

ポトフも美味しかったよ。

初めていろいろ話ができて嬉しかった。

…けどさ。

夜中に行くって凄いドキドキ感が半端ない。

メイクをしてない彼女は一層幼く見えて

無造作なおだんごがかわいくて

風呂上がりなのかほっぺがほんのり紅くて。

吸い寄せられるように気がついたら指先が彼女の頬に触れていた。

突然あんな風に触っちゃってマズイと思ったけど

耳まで真っ赤にして視線を落とした彼女を見て

嫌がってはいないと読み取ったけど。

オンナノコのほっぺってなんであんなに柔らかいの？

机に伏せてAチャンに触れた自分の指先を見ながら一人悶々としていると

和「はよー。」

ニノが気怠そうに歩きながら入って来た。

ポンと机に荷物を置くとジッと俺を見てることに気づいた。

翔「あ、おはよ…。」

というとニノは俺を見たまま眉間にシワをよせて

和「スッキリって感じじゃないけど、お土産渡して来たんでしょ？」

と、聞いた。

翔「あぁ…。渡して来たよ？」

と、答えると

和「そのわりには…、悩んでんの？進展ナシ？」

ニノが隣に座りながら言った。

翔「進展って…(笑)とりあえず、メシの約束はしたけどさ。」

和「へぇ！メシの約束したんだ！」

すっかり何にもないと思っていたニノが驚くから更に

翔「上がってメシも食ったし。」

と自慢気に話すと、フッと小さく笑ったと思ったら

和「そんで飯だけ食って帰ってきたと。」

と、あごを撫でながら頷く。

翔「そりゃそうだろ。」

和「チューもなしね。」

翔「するか！」

って…
言って思ったんだけど…

翔「ニノ達ってそんな早くからしてたの？」

和「シテたの？って、翔チャンやらしー！」

ニノが両手を口に当ててからかう。

翔「ちげーよ！」

嵐で唯一の既婚者のニノ。

奥さんとの馴れ初めは出会いから俺達も知ってる。

あの惚れ込みようはニノの意外な一面だった。

和「ま、俺の場合時間なかったからね。」

ニノ達みたいな夫婦をちょっとイイな。と思ってた俺はあの頃の一生懸命なニノを思い出していた。