CHERRY. *sho sakurai* (ページ26)

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26.以心伝心～和也side～ページ26

翔チャンは仕事が終わるといそいそと帰ってしまった。

Jは電話中。

話の感じから…オンナだな。

大野サン…は、無理だろう。

今日はずっと早く帰りたいオーラ満載だったしな。

…となるとこの人か。

和「相葉サン、メシ行かない？」

雅「おっ！イイね～。早く終わったしね。でも、ニノちゃん奥さん大丈夫なの？」

和「今日ね、なんか昔の友達と会うっていないんですよ。」

雅「じゃあ、久々に行きますかぁ！」

相葉サンが俺の肩を組む。

和「大野サンも行く？」

相葉サンに肩を組まれながら大野サンに聞くと

智「ん？俺はいいやぁ。」

とふんわりとした答え。

やっぱり？

10年以上も一緒にいるとわかっちゃうもんだな。

だから、さっきから気になっている俺のカンもきっと当たっている。

和「ねぇ、相葉サン。」

駐車場に続く長い廊下を歩きながら相葉サンに声をかける。

雅「ん？」

和「翔チャンさ、珍しく早く帰ったね。」

雅「あ！それ、俺も気になってんの。あの、靴のコとメシ約束したって言ってたけど、俺らもう今日逃したら年明けまでそんな約束果たせないじゃん。」

天然だけど、この人のこういうカンがいいところが好きなんだ。

和「だよな。しかも、翔チャンのことだからその辺のスケジュール把握してるだろ。」

雅「絶対行ってるよね！しかも俺、今日、翔チャンと、この近くのレストランの話したんだよね～。結構隠れ家的だよっつって。」

和「絶対行ってるだろ。ソコ(笑)」

そしてこの人のこんなミラクルなトコも…。

雅「じゃあ、俺らのメシ食うトコも決まっちゃったね。」

考えることが同じなトコも

好きなんだよね。

俺達は肩を組みながら駐車場へ続くガラスの自動ドアを抜けた。