振り向いて下さい。Ⅰ【Tatsuya.F】 (ページ10)

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阿部 side

あ、倒れる。

崩れていくAを見て、
誰よりも早く動いたのはふっかだった。

深「A〜？大丈夫？」

慌てる様子もなく介抱していく。
きっと察知していたのだろう。

岩「え、どうした？」

向「わぁ！？ももちゃん！？」

深「きっと疲れちゃったんだねぇ…
　ドラマとか雑誌とか引っ張りだこで」

佐「あーもう大変だ…」

目「最近忙しいっすもんね」

渡「こいつ顔真っ白だけど生きてる？」

ラ「しょっぴーそういうこと言わない！！」

ソファーへそっと彼女を降ろして頭を撫でる姿は
まるで本物の彼氏だ。

…早く付き合ってしまえばいいのになんて。

ふっかは愛おしそうに頬へ手を伸ばしている。

宮「…何を迷ってるんだろうか」

阿「ふっかの考えることはよく分かんないよ、
　守ろうとしてんのかもしれないし」

宮「滝沢くんに言う勇気がないっていう
　ただのチキン説も推しておくよ」

悲しい結末を迎えない事を切に願うだけだ。

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