恋とは甘くて苦いもの【赤】 (ページ4)

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４親友ちゃんページ4

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「みーちゃった♡」

前の席で満面の笑みで私の頬をつつくのは1年の時からのクラスメートのすず。

すずは、可愛くて明るくて元気でクラスの人気者だ。

そんなすずと私は、すっごく仲が良かった。

すず「すばる先輩と歩いてたでしょー♡」

「んー、まぁね」

すず「なになに？大倉は諦めたの？」

ずばずば言ってくるすずに心をえぐられる。

「…やめてその話……」

すず「泣きそうな顔しないでよ、ごめんって」

彼女は「よしよーし」と私の頭を撫でると、手首を引っ張ってきた。

強引だなおい。

すず「そんな時はイケメンな一年生探しに行くとしよう！」

「えぇ、そんな乗り気じゃないんですけど…」

無理やり引っ張られて来たのは1年の教室の前。混んでるし。帰りたい。←

すずは私と変わらない小さな身長にも関わらずぐいぐい進む。

すず「あ、あの子イケメン……てか隣にいるの弟だし…」

「……涼介じゃん」

すず「え、知り合い？！」

「弟…」

すず「えーっ！弟くんイケメン！！」

私の背中をバシバシ叩いてくる。
この子今日テンション高い。←

すず「大倉なんかより全然イケメンだよ！」

「うるさい。忠義の方がイケメンだもん…」

すず「うひひ…」

私の言葉にすずはにまーーっと笑った。
気色わるぅ((