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memory.09 ページ10

情報探索一日目

私達は昨日の通り、3組に別れて行動することになった。

イワンと私とアルチアン、フランツとクロとレオナード


私達は女王様に会いに行くことが目的。

「うーん、頭脳派が全部向こうに行った気がするね〜」

「俺も頭脳派なんだぞ!!それに女王様に会いに行くだけだから多分大丈夫だぞ」

「それもそうだね〜」

「やっぱり歩いていくの?」

「流石に遠いから妖精タクシー使うぞ」

「(うわ、流石夢の森)」

「見えてきたんだぞ!」

それは、とても機械的な物ではなく葉っぱで囲われて木で支えられている手で作られた感が否めないようなタクシー。そして取っ手を持って妖精が運んでいる!妖精タクシーってそういう!?

「もう何も言わないわ…」

「ほら乗るんだぞ!」

「妖精タクシーご利用ありがとうございます!」



タクシーに揺られて一時間くらい。

私はいつの間にか寝ていた。

誰かの膝…太陽の匂い……

「うぉほいっ?!」

「…ん?」

「お嬢ちゃん積極的やなぁ…(笑)」

「え、誰よ」

「同席のソーンツェだよ。いたの忘れたかい?」

「いたのも知らなかった」

「酷っ」


そこからソーンツェの爆裂トークが始まった。ニホンのオーサカのバーチャンみたい。

名前も多分女王様から貰ったんだろう。


「さて、着いたよ。ここが女王様がいるお城さ」

「お、大きい…」

「さすが女王って感じだろう?さ、入るんだぞ!」

「え、勝手に入っていいの?」

「女王様は寛大な心の持ち主なんだ。警備なんかしなくても狙われないよ。それに強いしね」

「へぇー…聞いてる限り病気なんて嘘みたいね」

「まぁね、体力的には問題ないから」

「そういえばソーンツェも女王に用が?」

「野菜届けにやな、毎回田舎から来るから苦労すんねんで」

「あぁ、そっか。畑仕事してるんだっけ」

「ま、女王が喜んでくれるから疲れなんて吹っ飛ぶんやけど(笑)」

「素敵な人なのね…」

「それはもう!一目惚れするで!」

「あー…女の私でも惚れるのかしら」

「んー俺の友達は尊敬するわ〜って言ってたけど」

「なるほど」

「君たち早く入ったらどうだい?」

「あ、ごめんごめん」

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作者名:電気犬 | 作成日時:2015年11月17日 0時

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