. ページ45
流星said.
西畑「あ、おかえり、…どこいってたん？」
大西「龍太くんと話してた」
西畑「そっか、…龍太くんも卒業か〜、寂しなるな」
大西「せやね、…」
また、寂しそうな顔でそう言った大ちゃん。
僕もこんな顔させてまうんやろな、…
大西「……そろそろ帰るわ」
西畑「え、…もう？早ない？」
大西「ちょっと用事あって、」
西畑「そう、なんや…じゃあ、打ち上げの日決まったら連絡する」
大西「……ありがとう」
もう二度と、…会うことは無いけど。
大ちゃんに手を振って、松竹座の裏口…ではなく、お客さんが入ってくる正面の入り口へと向かった。
なんでかって、
みんなへの手紙を、ファンレターBOXに入れるため。
大ちゃんのBOXと、みんな宛てのものは龍太くんのBOXに入れた。
ありがとう、と呟いてから僕は裏口から出て、もう二度と、舞台に立つことは無い松竹座に背を向けて歩き出した。
大西母「……おかえり、早かったね」
過去とは見違えるほど殺風景な家。
大西「明日の、準備せなあかんから、」
大西母「そっか、…」
大西「……今日もなんかあったん、？」
大西母「…………インターホンが、押されて」
ずっとずっと続く嫌がらせ。
それらから逃げようと言ったのは僕やった。
自分が嫌やったし、なによりお母さんたちの辛そうな姿を見る度胸が苦しくなったから。
そうして、僕は明日、トキくんを連れて地方のおばあちゃんの元へ
お母さんとお父さんはお母さんの実家の近くにマンションを借りた。
なんでこんな早く出るかって、みんなにすぐ気付かれそうで、怖いから。
みんなに会ってしまうと、決意が揺らいでまう。
それに、何も知られずにみんなの元を去りたいから。
長年住んできたこの家に愛着と寂しさを感じながら、親子3人でリビングで寝た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
merrr(プロフ) - あみ�鼎気�» コメントありがとうございます。長い間お待たせしてしまってすみません｡昨日更新致しましたので良ければ見てください！ (2019年6月21日 6時) (
レス) id: 06954d9d32 (このIDを非表示/違反報告)
あみ��(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ お忙しいと思いますが早く更新して頂きたいです！ (2019年6月17日 18時) (レス) id: 07e56c3778 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしております。 (2019年4月8日 23時) (レス) id: d51e9f0a32 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - 続き楽しみです！ 更新頑張ってください！！ (2019年3月2日 18時) (レス) id: 067aed111b (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - merrrさん» いえいえ！ (2019年2月26日 1時) (レス) id: 30768e43d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：merrr | 作成日時：2019年1月27日 11時
