オレの。《Kei.I》

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慧「ごちそー様でした！」



ふぅー、食ったぁ〜っと、お腹をさすってる彼





「ごちそう様でした」


あたしも、最後の一口を食べ終えて手を合わせると






慧「よっしゃ、んじゃやりますか！」



そう言って、運動する前みたいに手首を回す



…え、なになになに？？






慧「さいっしょっはぐー！！」


「はっ？！！」


慧「じゃんっけんっ」



なんで急に始まった？！



慧「ほい！！！」




よく分からないまま

咄嗟に出したグーの手




「…あっ、」


慧「っしゃ！俺の勝ち〜」



そう言うと、立ち上がってあたしに向かって手を合わせてきた伊野尾慧



慧「てなわけで、ゴチになりまーす」


「…えっ」



ニコリと笑う。





「はぁぁぁ？！」



やっっっっぱり、コイツ最低！！！！





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慧「ありがとうございましたー」


「……」


慧「ありがとうござい」


「どういたしま！し！て！！！」






店を出て、スタスタと歩くあたしに

ふはっ！怒ってる(笑)っと笑いながら、ついてくる彼





慧「まーまー今度は俺が奢るからー」



ねっ？っと、肩を叩いてくる




え、いや。
もう一緒に行くことないでしょ！！！



っと、口を開こうとした時







『あー、もう！逃げやがったな！慧！』



『ほんと、最悪〜！ちゃんと捕まえとくべきだったね〜！』




遠くの方に見えた

見覚えのある制服


そして
聞き覚えのある高い声





「嘘でしょ、！？」





あれって、、ヒトミちゃん達じゃん！！







慧「うっわ、遭遇だけは勘弁」



だりぃーことになる。

ボソッと呟いた彼




「どっ、どーしよ！！！」




ヤバイヤバイヤバイ！！一番最悪な展開！！！









すると





慧「隠れよっか」


「えっ？」






グイッと、力強く引っ張られたあたしの腕





そして
彼に連れられるまま



「ちょ！！」




人混みの中を通り抜けて行った







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