オレの。《Kei.I》 (ページ26)

今日:25 hit、昨日:32 hit、合計:399,895 hit

26 ページ26

・

「1つ、確認しておくけど。もちろん辞めるよね？」

雄「え？あー、」

「今すぐ辞めるよね！！？」

雄也に近づき叫んだあたし

なんでちょっと迷ってんのコイツ！！

雄「わかったって！」

声でけぇよ、と

眉間にシワを寄せた彼に

何その態度！っと彼の耳を引っ張ったあたしを見て
ふは！っと笑った山田君が

山「じゃー、俺。店までチャリで送るよ」

そう言って

停めてある自転車を、指さす

雄「せんきゅ！」

そして
山田君が乗り、その後ろに乗った雄也

つまりニケツ

「よろしくね、山田君」

山「はい！…あ、涼介でいっすよ？」

「えっ、じゃー、涼介くん？」

そう言ったあたしに

お、いいね～と、笑う涼介くん

何がいいのかはよく分かんない

雄「早くしろよ～」

山「へいへい…それじゃ！」

進み出した自転車。

途中で、振り返り

今日晩飯いらねー！っと叫んだ雄也に

はいはい！っと、返事をして見送った

「さて、帰ろう」

そう言って、歩き出した

その時

慧「あれー？」

えっ、

慧「あれー？あれれ？？」

「……」

背中に、だんだんと近づいてくる聞き覚えのある声

なんで、、！！

「……！！？」

慧「やっぱり、Aじゃん」

私服だから、すぐに分かんなかったわー

そう言って後ろからあたしを覗き込んできたのは

制服姿の伊野尾慧

「な、なんでここにいるの！？…てか、カラオケ行ったんじゃ」

慧「あー、無理やり連れてかれたけど。だりぃから抜けてきた」

そしたら、まさか

Aに会うとはね～っと、ニヤっと笑う伊野尾慧

…コイツ

トイレ行ってくる～とか言ってそのまま勝手に帰ったパターンでしょ……

あぁ、想像できる…
めちゃめちゃ想像できる

慧「ぜってぇ、うんこ長えーって思われてるわー」

まっ、いっか。と

ははっ！と笑う

「やっぱりな」

予想的中ーーーー！！☆

パンパカパーーーン！！

「……」

………あほらし

・