オレの。《Kei.I》 (ページ25)

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山「雄也、お前すげーわ！まさか、あんないい話持ってたなんて」

雄「いやー、まじで退学に焦ったんだろうな。
あの瞬間、咄嗟にキャバクラの話思い出してさー」

あんな写真の存在、すっかり忘れてたのにな

そう言って、ははっ！と笑う雄也

「…ねぇ！反省してんの？！」

雄「結局、丸く収まったからいーじゃん」

こっちは、わざわざ呼び出されて
ここに来たって言うのに…！

不良息子の親の気持ちがよくわかるわ！

「今回は奇跡みたいなもんだからね？！ほんとだったら退学に…」

雄「はいはいすんませんしたー」

テキトーに返事する雄也に

もっとちゃんと謝れ！っと

殴りかかったあたしを
慣れたようにヒョイっと避けた彼

そのせいで、よろけたあたしの体を

山「うおっ！っと…」

正面から、大丈夫っすか？と抱きかかえてくれた山田君

「あ、ありがとっ」

距離の近さに思わずキュンとなる心臓

ヤダ、かっこいい。

車から守ってくれた裕翔にしろ
なんか、今日は助けられることが多いな

山「雄也、お前もっと姉ちゃん大事にしろよ～」

ねぇ？っと

笑いながらあたしの顔を間近で見つめる山田君

雄「してるしてる」

「嘘つけ！」

どの口が言うか！！

山「つか、髪の毛すげー綺麗っすね」

抱きかかえられた体勢のまま

そう言って、あたしの髪をくるくると指に巻いた山田君に
え、え、え！っと戸惑うあたし

雄「人の姉、目の前で口説くのやめてもらっていーっすかー？」

山「へーい(笑)」

ここの高校の生徒にしては珍しい、黒色の髪の毛をサラリと揺らし。ピアスを光らせ

山「可愛い人見ちゃうとつい、やっちゃうんだよね～」

そう言って

ニコリとあたしに笑う彼

「………」

いや、女慣れ感すごいな

流石ホスト

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