オレの。《Kei.I》

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「そーいや、アイツ。姉ちゃんと2人暮らしだって言ってたな…」


「えと、雄也のお友達…？」


「あっ、まぁ」







チラリ。と、足元を見ると

緑色のスリッパには「山田」という文字


このイケメン、山田君ってゆーのね。覚えたぞ







山「あの、学校に呼び出しされたってかんじっすよね…？」


あの件で…と、少し小声に話す彼





「うん、…ホンットバカだよね！！アイツ…」


山「すんません！」



あたしの言葉を遮って、ぺこりとお辞儀した彼



山「あれ、俺も悪いんです…だから、学校に戻ってきて」


「え…？」


山「とにかく、俺も行きます」





あっ、こっちですよ
と、歩きだそうとした彼を

待って。っと呼び止める





山「はい？」


「さっきから、踏んでるよ」




ん。と下を指さすと






山「…ああああ！！これ俺のじゃん！！！」


「えっ」


山「ったく！！誰だよ勝手にパチって読んだ奴！」




踏んじまったし！まじ最悪！

と、その本のシワを伸ばすように叩き
大事そうにカバンに入れた彼






「………」


山「あ、」





じーっと見つめるあたしに

固まる山田君





「………」


山「は、早く行きましょう！！ね！？」




ははは〜！なんてに大袈裟に笑って

歩き出した彼に付いていく









「………」




まー、男の子だもんね

イケメンでもそりゃーね。見るよね


え、雄也も持ってんのかな

裕翔、、は持ってないか

いや、持ってるかもな


二人ともどっか隠してんのかな、








「……ふふ」



山「…なんかめっちゃ怖いんすけど」





今度探してやろ




とか、思ってるあたしは我ながら性格が悪い





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