20 ページ20
・
「ねぇっ」
裕「ん?」
何?と、横に並ぶあたしよりもずっと背の高い彼が、首を傾ける
「昨日さ、渡した手紙あるじゃん?」
裕「うん、」
「読んだ?」
裕「…いや、まだ」
だんだん低くなっていく裕翔の声
「できれば、早く返事してあげてほしーなーって…」
裕「なんで」
「えっ、そりゃー…」
ユウコちゃん
ドキドキしながら、待ってるだろうし
そう言おうとした
その時
裕「あぶねっ、」
「えっ?…ちょっ!」
グイッと、寄せられた肩
すると、あたしの真横スレスレで
ブーンっと、走り去っていった車
裕「こんな狭い道でスピード出すとか、まじありえねぇ」
去っていった車を、睨むようにそう言うと
大丈夫?と、間近で見つめられる
「うんっ、ありがと」
こーゆーことがサラッと出来ちゃうところも
モテる理由のひとつだと思うんだよね
裕「……てかさ」
裕「Aって、伊野尾くんと付き合ってんの?」
「………へっ、?!!」
あたしと目を合わせず
真っ直ぐ前を見つめたまま歩く裕翔
「なっ、なんで?!」
裕「なんか今日クラスで、ほらー…あのチア部の子がデッカい声で話してたから」
聞こえたんだよねー…
と、やっぱり前を見て言う
絶対リエちゃんだ……
「まっったくそんな事実ないから!!!」
裕「えっ、」
まさか、裕翔にまで聞かれるなんて…!
裕「……」
「あたしが、あの伊野尾慧とお?普通に考えて!あるわけないでしょ?!」
裕「……だ、よなっ?」
ごめんごめんっと、目を細めて笑う裕翔
良かった、いつもの笑顔に戻った。
「それじゃねっ、」
裕「おうっ、」
ガチャっと、家に入った彼を見送り
あたしも扉を開ける
「ただいまー…」
プルルルル
家の中へと踏み出したと同時に
固定電話が鳴った
ん?…誰だろ
「はいっ、もしもし……」
・
2457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさぎ - つづきみたいです! (2018年3月11日 21時) (レス) id: 9f1c7fd318 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はっっっ! 終わり!? 続きが見たいです! (2017年11月11日 17時) (レス) id: 4b09fffb06 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 彼女(プロフ) - は?え?終わりと? (2017年9月9日 22時) (レス) id: d9c22ccede (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ばー(プロフ) - おわりですか? (2017年7月3日 20時) (レス) id: 3289050712 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - このお話って、これで完結ですか…? (2017年3月28日 23時) (レス) id: 222fe9065d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メイ | 作成日時:2016年10月29日 19時