オレの。《Kei.I》 (ページ12)

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あれから、

裕翔が、じゃ。とスタスタと隣の家に帰ったのを見送った後

お風呂に入り、
湯船に浸かって、ふぅ～っとため息をついた途端。思い出した伊野尾慧とのキスに
ぎゃあああ！！と叫び(キャーー♡ではない)

そして、今

あたしは布団の中にいる

「ふぁ～、おやすみ」

誰もいない家でポツリと呟き、目を閉じた

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ガチャ

「…ん、」

玄関のドアが開く音

ドンドン、と廊下を歩く足音が下から聞こえる

……雄也か

眠い目をこすりながら、時計を見ると

針は３時を指そうとしていた。

「……ん～、」

まだ、ぼーっとする頭を抑えながら

ゆっくりと階段を降りる

「…雄也」

低い、あたしの声に

パッと振り返る彼

雄「…あ、」

「こんな遅くまでなんの用事？」

ボソボソと話すあたしに

めんどくせー…とでも言いたいように頭をポリポリとかく

「夜遊びもいい加減にして」

雄也「遊んでねーよ？」

「じゃー何」

目を細めて
じっ。と見つめるあたしから

雄也が、パッと目を逸らした

雄也「………風呂はいってくる」

あたしの前を通って、歩き出した彼

ふわりと風が顔にかかる

「……」

…まただ

「タバコくさい、酒くさい」

雄「……」

ピタ。と立ち止まる

「…香水くさい」

若干、甘い匂い。

女ものの匂いがする

「…あんさ」

雄「ねーちゃん、
早く寝ねーと。お肌に悪りーよ？」

うっすら笑いながらそう言い残すと
そんじゃ！と、逃げるように風呂場に消えていった

「あ、ちょ！…もう」

やっぱり怪しい、、

「ふぁ～、ねむ」

口元を手で覆うと、プツッとした何かに触れる

最悪

ニキビ出来てる

「あ、」

さっきの発言ってこのことを言ってたのか………！！

……寝よ

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