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数日前、やけにリアルな夢を見た。
内容はよく思い出せないけれど、長い夢だった気がする。
本当に現実で起こったような…
目が覚めたら自分の部屋のベッドだった。
こんな不思議なことが起こるんだな、なんて思いながら
ベッドから出る。
特に予定は無い。
しかし、ずっとパジャマなのも、どうかと思うので
とりあえず、歯磨きと洗顔だけはしようと洗面所へ向かう。
｢つめてっ…｣
少し暖かくなったとはいえ、朝はまだ冷え込む。
水を顔にかけたことで、眠気が一気に覚めた。
なのに、モヤモヤする。
原因はきっと、あの夢だと思う。
何か忘れたらいけないことを忘れたような…
やっぱり、よく分からない。
考え事をしながら歯を磨いていると、何だか声が聞こえる
気がした。
この歳で空耳とか、結構ヤバいんじゃ…？
｢か……せ……！か…と……い…！！
監督生！！！！！｣
｢うわぇ！！！！？？？｣
声が聞こえる方を見ると、鏡に2人の高校生くらいの
男の人と、猫のような子がいた。
そのうちの、目元にハートマークのある男の子が
泣きそうになりながら、私を呼んでいた。
鏡に自分以外が…？
｢子分〜！！！！！会いたかったんだゾ〜！！！！！｣
｢え、！？猫が喋った…！？｣
猫だと思っていた子が、いきなり喋り始めた。
子分…？知り合いに こんな子いないんだけどな。猫だし。
｢オレ様は猫じゃな………って、もしかして忘れたのか…？｣
猫？の子が そう言うと、残りの2人も
我に返ったように、静まり返った。
う〜ん…頭が追いつかない。
｢監督生…僕が分かるか…？｣
｢え、えーと……その監督生ってのは…？｣
黒い髪の子に質問されたけれど、さっきから“監督生”と
呼ばれていることに疑問でしかなかったため、質問をした。
すると、｢そこから！？｣とハートマークの子が
驚いていた。いや、こっちが驚きたい。
｢やっぱり リドルのやつが言ってた通り記憶が無いんだゾ…｣
｢監督生……つーかA｣
｢なぜ私の名を…？｣
｢そーゆーのいいから！！
…俺らのこと本気で思い出せない？｣
｢はい…存じ上げておりません…｣
はぁ、とため息をつくとハートマークの子は
何か差し出してきた。
続く (更新停止中)
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