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「もーそうやって逃げ出すのやめろよー
高校生にもなって恥ずかしいなー」
「ほら、Aさんも唯一の知り合いがいないと寂しいだろー」
炭治郎はぐちぐち言いながら廊下を引きずり俺を教室に引き戻した。
「くっ!!このお節介長男め!!」
「Aってさーもっとさー、髪の毛さらさらつややん!うるうるー!って感じでさード清楚、俺のタイプのど真ん中!って感じだと思ってたんだよー」
「お化粧めちゃくちゃ上手いね?あの子。しかもネイルもバッチリ。
巻き髪ふわっふわよ。ふわっふわ。
可愛すぎない??」
呆れた顔で炭治郎が俺を見る。
「褒めたいのかがっかりなのかどっちなんだ。」
呆れないでくれ、そんなことされたら俺はもう、俺はもう、
長い廊下引きずり回しの刑も終わり、
教室が近づく。
きゃぴきゃぴな声が聞こえた。
「エレナ・スカーレットはおばあちゃんだから、エレスカはおばあちゃんだよ〜
私のことはAって呼んでね〜!!」
その説明は俺がしたかった。
俺が古参アピをしたかったんだ。
もうお友達できたの...?早いね...?
そんなにすぐにキャッキャウフフできるの...?可愛いもんね。
「...ん?何それ、遊戯王でもしてるの?」
ちらっと目に入った彼女と周り、
いつもの俺の友達とかクラスの女子たちが囲んでいた机には無数の紙が散らばっていた。
「これがねー、善逸から初めて貰ったお手紙だよー!」
キャッキャしながらAが見せびらかしていたのは、
「ンミャーーーーー!!!!!!!」
俺がAにかつて送った手紙だった。
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作者名:アリス | 作成日時:2020年12月17日 20時