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あれから、私の想いを善逸に聞かれてしまったことが気まずくて、
恥ずかしくて、
っていうよりも、
もっとちゃんと想いを伝えたかったな、
あんな形になるなんてな、
っていうのが悔しかった。
だから逃げ帰っちゃった。
「こんなはずじゃないんだよ〜〜〜〜」
「ね、イモスケもそう思うよね?」
「知らん!それと俺は伊之助だ!」
家の隣が駄菓子屋で、たまたまそこでおばあさんのお手伝いをしていた伊之助。
ちょっと、ついさっきのことだから気持ちの整理がつかなくて、
一人でいたら悶々としちゃいそうだったから立ち寄った。
店先に置かれた椅子に2人並んでラムネを飲む。
「見て、この炭酸があるでしょ、このぶくぶく。
これが今の私よ。」
「何にも伝わってこないぞ。」
「それでね、善逸がこのビー玉なの。」
「全っ然なにもわからん。例えたいだけだろお前。」
はぁ...この炎天下の中、私も溶けちゃいたいよう。
もう会わせる顔がないよぉ。
「ひささん、ラムネもう一本...」
ポンッとビー玉を落とすのも最初は下手くそだったけどもうお手の物。
「うぃ〜〜!!!」
「それラムネだぞ馬鹿。
あと、もう一人馬鹿の気配がするぞ。」
え?と思ってさっき走ってきた道を見ると、
「Aちゅわぁああああああん!!!!!」
善逸が走って来てた。
え、えええ、え、何!?
「ねぇ、どうして逃げちゃうの!
もしかして妖精さんかな?そうだよね、そうに決まってるもん、Aってばとっても可愛いから、多分俺さ、鼻の穴に入れても痛くないんだよ。入ってみる?」
私さ、
本当のあなたをわかってるから!なんて思ったよ。
もしかして、自惚れだった...?
だれなの、この人...?
「ちょっと鼻の穴には入りたくない...」
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作者名:アリス | 作成日時:2020年12月17日 20時