２年は今日も元気です【白鳥沢】

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「ナンパ来たりしないかな」


「ナンパ来たり、なんだよ


たり、を使うともう１個、たりで繋げなきゃダメなんだよ！」



「この真夏の海辺でまで文法の話をしなきゃだめか……？」



男と女でいるのにナンパなんて誰がするか。


それも美男美女なのに。勝ち目ないのはわかってるだろ？


せいぜい遠巻きに見られるだけだ。



「遠巻きに見られてるのって、


俺らが馬鹿みたいに埋まってる上に

白布が無心で名古屋城作ってるせいじゃないのか？」



川西がそんなことを言うので、仕方なく救助してあげた。



「じゃあナンパ来たと仮定しよう。


ナンパーは太一ね！」


ナンパーってなんだ……と思ったそこのあなた。



ナンパにerを付けた、つまりナンパをする人という意味だ。


ちなみにAさんの造語だ。



「ヘイヘイ、ネーチャン


いい乳とケツと顔してんねぇー」


「褒めるところが多すぎるのも困りもんだな」



ナンパー川西にナンパされたAを白布が助けるというシナリオだ。



「ネーチャン、遊ぼーぜぇ？」


「このアタシに……ついてこれるかな？」



突然のバトル展開。


「俺いつ入っていけばいいの」



一人取り残された色白スレンダーボーイ。



「あの向こう側まで先に泳ぎきった方が勝ちよ！」

「臨むところだ！」






「早まるんじゃない。」


お前らカナヅチだろ、と

やっと助ける係の役目を全うできた白布だった。

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