２年は今日も元気です【白鳥沢】

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「川西家の子になるか、」

「源家の子になるか……選びなさい！」


こいつら離婚する気あるのかってくらい息ピッタリだ。



「俺にはもう白布家の子でいるという選択肢はないのですね」



第一、俺お前らの子供だっけ。
どっちかというとAが子供で

太一がお父さんで、

俺がお母さ…………やめよう。


「白布、鳥肌立ってるぞ」



「賢二郎は源家の子になるべきよ！」

突如、Aが机をバン！と叩いた。


「やっぱり子供の親権は母親にあるべきだし、

川西家に渡すと、先が不安ですわ！


賢二郎は頭脳明晰で将来有望ザマス！

その点、源家にはおフランスの教育を取り入れた特別カリキュラムがありますわ！」


角のとんがったメガネを何処からか取り出して甲高い声でいう。


「源家というより骨川家になってないかそれは」


賢二郎ちゃま、だなんて呼ばれたらたまったもんじゃない。


「いえ、待ってください！！」


と口を挟んだのは太一ではなく、

その弁護人の五色だった。


「確かにおフランスの教育は良いかもしれません！
しかしですね！

賢二郎さんは１７歳の男子です！！」


あ、こいつちゃっかり名前で呼びやがったな。
トスあげてやんねーぞ。


「そうなると、まぁ、いろいろ思春期ですし！

男どうしの方が安心できるのではないでしょうか！！


Aさんは美人で有名ですから……賢二郎さんが興奮してもおかしくありません！！！」


何やら好き勝手言われている気がする。
俺は太一ほどスケベじゃない。


「お前……刺すぞ」

ベストオブヤンキー白布の眼光をおみまいする。


「そうだよー、誰も太一みたいにガツガツしてるわけじゃないんだからー」


そのAの言葉に救われた。



「スケベしようや(真顔)」


絶対、太一に引き取られた方が危ないと思う。

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