２年は今日も元気です【白鳥沢】

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文化祭で浮かれるこの時期は、

便乗して、行けるのではないかという考えから


呼び出しが多くて困る。


｢後夜祭、何件呼び出しある？

ちなみに私は７件。｣

というAに、

｢俺は８件。｣

と白布が、

｢俺は７件だわ。｣

と川西が応えた。


｢呼び出しってさぁ……

行かなきゃダメなのかな。｣


｢みんな同じ所に呼び出してくれたら良いのにな｣


｢そうそう、そしたらまとめてゴメンナサイ！で済むよね。｣


文化祭は文化祭で楽しいのだが、その疲れきった後にこれはキツイ。

｢それにさぁ、断る理由も考えなきゃいけないよね。｣


｢いつだったか頼朝と内縁関係にあるって言ってたの誰だっけ。｣


彼女だってそう何度もふざけた手は使えないのだ。

フレンドリーだと思われて仲良くされても困るから。


｢なんかさ、告白断ると


やっぱり源さんが好きなのね……

って言われるよな。｣

｢そうそう、それは俺もある。

白布くんは源さんが好きなんだもんね……みたいな。｣

｢私はだいたい半々くらいかな。

賢二郎と太一って言われるの。｣


それで勝手に理由つけて納得してくれるから便利だよなぁ……

とため息混じりに呟いた。


｢でもさ、間違ってはいなくない？｣


｢｢たしかに。｣｣

Aは賢二郎と太一が大好きで、
川西はAと白布が大好きで、
白布は川西とAが大好き。

これが最善の告白の断り方となった。


恋愛してるよりも３人でワイワイしてるほうがずっと楽しい。


＝一生非リア


というのには気づかない高校二年生たちだった。

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