２年は今日も元気です【白鳥沢】

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どうせ目的卓球だし、

こいつ女子(仮)だし、一部屋でいいだろ！

とのことで、同じ部屋。


夜も更けて来た頃、


｢なぁお前ら、語ろうぜ。｣


川西が突然口を開いた。


｢ん？なんだ、下ネタかぁ？｣


半分寝惚けながらひどい先入観で答えるA。


｢いやいや、さすがの俺もこんな夜まで下ネタを言わない。


語ると言ったらあれだろ！


恋バナ。｣


マトモな恋バナになるはずがない。

そんな結末わかりきっていたが、


｢仕方ないから聞いてやるよ｣


白布も便乗した。


｢で？言い出しっぺの太一は誰か好きな子いるの？｣


｢いや、別に俺は賢二郎とA居ればいい。

Aはいるのか？｣


愚問だった。


｢いるわけないでしょ。私だって賢二郎と太一居ればいいわ。

賢二郎は？｣


｢第一さぁ、

Aからしたら俺たちイケメンだしぃ？

Aも美人美人って言われてるし


そんなんがつるんでてマトモに恋なんて出来ると思う？｣

ごもっともだった。

｢ん？イケメンなんてどこに。

せいぜいイケメン(笑)でしょ。｣


顔がいいのは事実。

｢そんなこと言うお前だって顔だけだろ｣

こちらも顔がいいのは事実。


結局は、


全員性格がクズだ。

３人揃ってそのことに気付かされた夜だった。

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