仕返し。８ ページ8
「えっ、ちょ、マジで？」
初デートでそれはハードル高くない！？
少し狼狽えた。
けど、太一は私の作戦に乗ってくれてるわけだし、
ここで対応しなかったら無駄になる。
「あ、あーん？」
した事がなくて、
不自然だったかもしれないけど口を開けると、
さっきまで太一が使ってたフォークが突っ込まれた。
「どう？」
「ん、美味しい。」
まるで、ラブラブカップルだね。
緊張はするけど、相手が太一だからか嫌悪感は無かった。
その雰囲気に流されるまま、
私のパスタも太一に差し出すと、
そんな私が滑稽だったのは、
少し吹き出すように笑ってから食べた。
負けず嫌いな私はここで引き下がるのがなんか腑に落ちなくて、
太一をジッと見つめた。
「なに？」
「んーん、
ただカッコイイなぁーって見てただけだよ」
ささやかな仕返し。
少し照れてるのが面白かった。
リードされっぱなしでたまるかっての！
店を出て歩くこと数分、
私たちに追いついた賢二郎が言った。
「バッチリ。
めちゃくちゃ見てたし、
あの男、スッゲェ恨めしそうな顔してた。
あれは傑作。」
って爆笑した。
そして、ポケットからスマホを取り出すと、
「途中で席空いたからアイツらの背後に移動して録音した。」
と言って再生ボタンを押す。
ごめん、私たちが普通に楽しんだせいで……
ほんと、賢二郎が有能すぎて悲しい……
『え、あの人、ゆーくんのこと付きまとってるっていう、
仁坂さんじゃない？
それに……川西くんと。』
『えっ、いや
なんでだろうな。
人のこと付きまとってるクセに生意気だよな。』
という会話が流れた。
ゆーくん(笑)
「人のこと付きまとってるクセに生意気なのはアイツでしょ……」
「はい、ストップ。どうどうどう。
せっかくお洒落してるのにプンスカするのやめようか。」
メラメラと怒りを燃やす私を止める賢二郎。
いつから君はそんなに私の扱いが上手くなったんだ？
「なんか俺らばっか楽しんでごめんな？」
「お楽しみタイムには混ぜてくれれば構わない。」
彼の言う、お楽しみタイムとは、
ソイツを追い詰める時のことだろう。
どこで買ったのかわからないアイスクリームを舐めながら賢二郎が言う。
「それに、お前らだけだと、
物理的に行きそうで怖いから手綱握っとかないと。」
なんてありがたい……。
いつも無表情しらすとか思っててごめんね……！
「でも。」
「さっきの、あーん、はずるいから。」
そう言って持っていたアイスクリームを私に１口食べさせた。
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推しの嫁になりたい日向斗(プロフ) - 超絶最高でした、私は勿論、太一の手を取ります(友達に、日向斗目がハートになる勢いで太一好きになっとるやんwwww、って言われたので、それに、太一大好きなんで)こんなにいい作品を作ってくれてありがとうございました！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: c282c8b216 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 最高でした。(*^^*) (2019年9月1日 18時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
八福神(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、面白かったｗ (2018年1月18日 0時) (レス) id: 55ef8a2948 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry - 私こういう小説大好きです！復讐とかなんか燃えますwww見た瞬間おぉ！？ってなりました！更新頑張ってください！！！ (2017年4月7日 3時) (レス) id: d8f5eaefa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2017年4月6日 20時
