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仕返し。7 ページ7

映画にショッピングって、無難だなぁ。


「ドラえもんって……素晴らしいセンスだね。」


「デートにドラえもんってね……」


座席に座って映画が始まるのを待っていると、

大きなポップコーンを持った賢二郎が隣に来た。



「ちょ、なんでここに?」


いたら、パパラッチ出来ないじゃん!
そう抗議するために小声で言った。


「映画中の撮影は禁止でした」


メガネの位置を直しながらそう淡々と答えた。

ああ、たしかに……

それによく考えたら映画って撮るチャンス無いよね。



恋愛モノの映画だったらムード良くなってキスとかしそうなものだけど、
なんせ、ドラえもん。


「ちなみに映画は、

俺がドラえもんをオススメしといた。」


思った以上にデキる奴だったんだな。


結局普通に面白かったし、
3人で楽しんでしまった。

入場者特典のパオパオの色について揉めたのはできれば言いたくない。

高校生にもなって黄色のパオパオが良かったとか言う人なんて……ね。



次の行先はオシャレなカフェだった。
おそらく、ここで昼食を摂るのだろう。

先回りして辿り着き、
お互いに違うパスタを頼んだ。


「ターゲットが接近してる。

そろそろカフェに入るころ。」


電話口で賢二郎にそう言われた。

ターゲットっていう言い草とか、
賢二郎は追跡行為多分好きなんだと思う。


「ちなみに、空席2つ。

Aと太一に近い方と遠いほうなんだけど、
片方俺が埋めたから、近い方に誘導できました。」


「やっぱ賢二郎すごいじゃん。

ありがとう。」


そう言うと、

「こういうの楽しいし、

それに、Aのためだからさ。」


って照れたような声だった。

ここまでしてくれるなんて、ホント優しい。



ターゲットが接近してきたので電話を切る。


「アイツ居て良かったな……」


「ほんと。

私たちだけだったらゲームオーバーしてたよね。」


近くの席に座ったその2人を横目に話す。

まだ気づいていないみたい。


運ばれてきたパスタの一口目。

普通に楽しんじゃって申し訳ないんだけど、
本当に美味しい。


太一も楽しそうな顔。

でもそれがすぐにニヤニヤ顔に変わって、



「ほら、あーん?」


だなんて言う。

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設定タグ:白布賢二郎 , 川西太一 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
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推しの嫁になりたい日向斗(プロフ) - 超絶最高でした、私は勿論、太一の手を取ります(友達に、日向斗目がハートになる勢いで太一好きになっとるやんwwww、って言われたので、それに、太一大好きなんで)こんなにいい作品を作ってくれてありがとうございました! (2020年9月20日 20時) (レス) id: c282c8b216 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高でした。(*^^*) (2019年9月1日 18時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
八福神(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いやー、面白かったw (2018年1月18日 0時) (レス) id: 55ef8a2948 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry - 私こういう小説大好きです!復讐とかなんか燃えますwww見た瞬間おぉ!?ってなりました!更新頑張ってください!!! (2017年4月7日 3時) (レス) id: d8f5eaefa6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作成日時:2017年4月6日 20時

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