仕返し。６ ページ6
なかなか着ないようなフリルのワンピースを引っ張りだし、
少しだけどヒールのある靴を履いた。
気合い入れてる、と言われたらそうなんだと思う。
だってさ、初デートだよ
は！つ！で！え！と！
太一は嫌いじゃないし、
目的が目的だし、楽しみすぎるでしょ！
少し早めに着きすぎたかなって思ったけど、
さすがデキる男はもう来てた。
「なんか……Aってそんな私服持ってたのか。」
私を見るなりそう言った賢二郎。
「私服といえば、
豊黒中陸上部って書いたジャージだったもんねー」
みんなで遊びに行こうってなった時も私の私服はジャージ。
賢二郎も豊黒中排球部ジャージの印象しかない。
お互いの過去と現在の私服を比べて鑑賞に浸っていると、
可哀想に空気と化していた太一。
「今日は俺がAの彼氏(笑)だから。よろしくな。」
彼氏、のあとに(笑)がついたのを私は見逃さなかったけど、
まあ、事実そうだしいいや。
「こちらこそ、よろしくね。」
私たちが普通にデートをして、
それを賢二郎が尾行してパパラッチ。
メガネをかけている賢二郎は、
あんまり仲良くない人が見たら本人ってわからないと思う。
「行き先もソイツの相談乗るふりして
まとめておいた。」
有能な協力者がいて助かる。
「ここまで私も太一もほぼ何もしてないよね。」
多少の罪悪感を感じてそう言うと、
賢二郎は不敵な笑みを浮かべた。
「個人的に俺もソイツ気に入らないからさ……
頑張ってもらわなきゃ困るね。」
これは、何が何でもやらなきゃいけない。
私と太一の背筋が伸びた。
「早く行った行った。
見失ったら困るからさ。」
そう言って賢二郎は私の背中を押す。
ビックリして振り返ると、
賢二郎の指さす先には例の２人。
手も繋いで幸せそうな２人にムカッとした表情になる私に、
「ほら、行くよ。彼女サン。」
と太一が手を差し出した。
握り返した手と恋人つなぎ、
それと復讐計画。
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推しの嫁になりたい日向斗(プロフ) - 超絶最高でした、私は勿論、太一の手を取ります(友達に、日向斗目がハートになる勢いで太一好きになっとるやんwwww、って言われたので、それに、太一大好きなんで)こんなにいい作品を作ってくれてありがとうございました！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: c282c8b216 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 最高でした。(*^^*) (2019年9月1日 18時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
八福神(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、面白かったｗ (2018年1月18日 0時) (レス) id: 55ef8a2948 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry - 私こういう小説大好きです！復讐とかなんか燃えますwww見た瞬間おぉ！？ってなりました！更新頑張ってください！！！ (2017年4月7日 3時) (レス) id: d8f5eaefa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2017年4月6日 20時
