検索窓
今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:80,798 hit

仕返し。11 ページ11

「あのさ。」


なんで私はこんな状況にあるのでしょうか。

デートという名の追跡行為から数日後、
放課後の空き教室で賢二郎に追い詰められてます。


中学の最初の頃は私の方が身長高かったのに、
いつの間にか私が見上げる立場。


「な、なに?」


見慣れない表情にドキリとしながらもそう返すと、
賢二郎は私の肩に頭を乗せた。


「俺さ、頑張ってるじゃん?


だから、ご褒美ちょうだいよ。」



たしかに、賢二郎の仕事ぶりは素晴らしいものだった。
あれを、ノーギャラでやれというのはあまりに酷ではないか。


ただ、


「私、何も持ち合わせないしあげれるものもないよ?」



これがハロウィンとかだったら、
イタズラするぞー!わー!で済まされるものの、
季節は春と夏の間くらい。

十月の末とは程遠かった。


私の肩に乗っかった賢二郎の頭。
色素の薄いサラサラの髪の毛が綺麗だった。


その頭を、


「ありがとね、よしよし」


と慣れない手つきで撫でてみる。

なにこれ、めっちゃ恥ずかしい。

ご褒美って、こんなもんでいいの?
なんて考えていると、


私の腰に手が回ってきた。


ご褒美だし、うん。
と自分を納得させて賢二郎の背中に腕を回す。
いつの間にか広くなった背中に、
ああ、賢二郎も男の子だったなあって思ってヘンに意識してしまう。



ココ最近、太一とか賢二郎とか、
イケメンと関わることが多い。

私の心臓もつのかなぁ、なんて考える時点で私の心臓は大丈夫なんだと思う。

ほんとにもたないひとってそういう考えする暇ないんだろうな。


私のドライさに泣けてきた。

仕返し。12→←仕返し。10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (253 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:白布賢二郎 , 川西太一 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

推しの嫁になりたい日向斗(プロフ) - 超絶最高でした、私は勿論、太一の手を取ります(友達に、日向斗目がハートになる勢いで太一好きになっとるやんwwww、って言われたので、それに、太一大好きなんで)こんなにいい作品を作ってくれてありがとうございました! (2020年9月20日 20時) (レス) id: c282c8b216 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高でした。(*^^*) (2019年9月1日 18時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
八福神(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いやー、面白かったw (2018年1月18日 0時) (レス) id: 55ef8a2948 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry - 私こういう小説大好きです!復讐とかなんか燃えますwww見た瞬間おぉ!?ってなりました!更新頑張ってください!!! (2017年4月7日 3時) (レス) id: d8f5eaefa6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アリス | 作成日時:2017年4月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。