愛のペットの7人【JW】

日曜の夜の憂鬱 ページ10

(藤井視点)








日曜の夜は憂鬱。

寝て起きたら月曜日で、学校が始まってしまう。


そんな憂鬱な夜を、俺の1週間の楽しみに変えてくれたのはご主人様のA。









藤井「ひ、ぁ、あかんっ…！」

「だめ？だめなの…？」

藤井「だめや、ない、けど…んぃいっ…！」

「ふふ、だめじゃないんだ？」









今も、俺の耳を熱くとろけた舌でまさぐっている。

この快感が、憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてしまう。

俺の日曜の夜は、月までもが蕩け落ちそうなほどに甘い。









「ん、じゅるっ…ちゅ、ちゅっ…」

藤井「は、ぁ…！ひぐ、ぅ！」

「んふ、流星君の可愛い声…」









俺、男やのに。

大学に行けば、嫌って言うほど女の子にかっこいいと言われるのに。

Aちゃんだけは、俺に向かって可愛いって言う。




なんでやろう？




男ならかっこいいと言われたいはずなのに、

Aちゃんになら可愛いと言われたいって思ってしまう。






ほら、可愛い犬の方が愛してもらえるやん…？









「ふふ、耳だけでこんなにとろとろな顔しちゃって…。」

藤井「我慢、でけへん…。」

「我慢しよ？その方がもっと気持ちいいよ。」

藤井「もう、いっぱい、我慢した…！」









もう軽く1時間は俺の弱い耳を弄り続けられた。

下着の中がぐじゅぐじゅになってるのがわかる。









あぁ、でも我慢させられるのも気持ちいい。

呼吸に合わせて、下腹部がずくん、と疼く。









「こら、腰揺れてる。」

藤井「ひ、んっ…」

「可愛い…目がうるうるしてるし、今にも泣いちゃいそう。」

藤井「泣いたら、あかん…？」









我慢させられすぎて、泣きそう。

そう打ち明けると、Aちゃんは嬉しそうに微笑んだ。

あぁもう、その笑顔でまた俺は蕩けさせられる。









「ううん、いいよ。ナいて。」









そう言われて消された照明。

月明かりしか差し込まないこの部屋は、今から俺の小屋になる。







日曜の夜だけ、俺の小屋。

他の曜日のことなんか考えたくない。







いくら気持ちよくても、いくらAちゃんのことが好きでも、日曜の夜はやっぱり憂鬱。









寝て起きたら、他の曜日が始まってしまう。

寝て起きたら、この部屋は俺の小屋じゃなくなる。








満月のはずが、少し欠けたような気分だった。

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