遠のく君を ページ21
ペパーside
特に何か気になったわけでもなく後ろを振り返る。
そこに広がってるのは長閑な丘ばっかで特に俺の気を引くようなものは何にもねぇ。
「……まぁ、そんな訳ねぇよな」
アイツの声が聞こえた気がしたんだ。
そんなの有り得ねぇってわかってるのに。
どこで道を外れたんだかは分かってる。
焦ってたとは言え根気強く付き合ってくれてたアイツを最初に突き放したのは俺で、追いかけても来ない事が当たり前なのに怖くて目を背け続けていた。
少し見ない間により一層人を近付けないオーラなんかだしはじめて、学園でも日に日に浮いた存在になってくAをオレは引き戻す事すらしなかった。
そうしたらアイツは本当に何処にいるかも何をしてるかもわかんねぇ存在になっちまって。
心のどっかでアイツも母ちゃんも一緒だって思うようになってからは、余計に意地張っちまってさ…。
「はぁ、次のヌシ探しに行くか。
場所はっと、あれ？地図どこしまっちまったっけか？」
バタバタベストを叩いて居ると、後ろからストリンダーの声が聞こえてきた。
？この辺にストリンダーが出るなんて話は聞かねぇけど
「べーいーべいー！！！」
「ぐぇえっ！？？いっ、てぇ……！！
なん、なにすんだよ！？？」
「ベイ！ベイベイ！！」
「グォン！グァン！！」
「あ？…何だこの組み合わせ
ストリンダーにヘルガーが乗って、はぁ？」
後ろからラリアットされて逆パカされそうになった腰骨を摩って振り返れば、とんでもなく焦った顔をした2匹が俺に何かを伝えたがってるらしかった。
待てよ？このストリンダー、いやまさか…。
「お前ら、Aの？」
「！！ベイ！ベイベイ！！」
ちぎれそうな程首を振るストリンダーは何時もAが身につけているボディバッグを俺に押付けて、ヘルガーに乗せようと必死らしかった。
何が起きてんだ？意味わかんねぇよ。
なんでこいつら2匹がいてアイツがいねぇ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます！大好きだなんて言っていただけて大歓喜です！！再開後もご期待に添えるよう頑張ります！(´∀`) (2023年1月10日 21時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね？！初コメ失礼します！主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです！これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです！頑張ってください！ (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユキワラシ | 作成日時：2023年1月4日 23時
