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ひゃくじゅっこめ「理性」 ページ10

小さな身体が倒れるのを見た。

パキリと腕の拘束具が音を立てる。

「これで、やっと一人目」

「う」

「さて、あなたはマスターを失った訳ですけど」

「あ」

「貴方に提案があるんです」

「ア」

「私と、再契約しませんか」

それでも私は、未だ理性を捨てられなかった。

マスターを目の前で殺されておきながら。

そのマスターによって施された戒めによって、狂う事が出来ない───。

「・・・・・・・・・・・・もちろん、断ります」

「じゃあ、仕方ないですね」

「・・・脅しは通じません。マスター亡き今、座に帰ろうと私は」

ひゃくじゅういっこめ「狂気」→←ひゃくきゅうこめ「無意味な期待」



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作者名:亜沙美 | 作成日時:2019年9月30日 0時

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