ひゃくじゅうにこめ「人目を避けて」 ページ12
アキレウスとマタ・ハリ、メディアには帰還してもらい、アーラシュは残った。
通信も、やはりノイズと判断され常に追い出そうとされるらしく、今は向こうからの観測のみに留められている。
「ま、緊急の何かがあったら連絡するし、そちらからも連絡してくれたまえ。
本当は常に会話を繋げておきたいところだけど、干渉は君の命に関わってしまうからね。
やれやれ、君には修正力が働きにくいおかげで、観測だけはできるのが不幸中の幸いといったところかな」
とダ・ヴィンチちゃんは言っていた。
と、言うことで。
私達は列車に乗っていた。
「なるべく遠くへ行かなければ意味が無いわ」
というエリスさんの意見で、私達は森の中を移動している。
「皆どうしてるかな〜、大丈夫かな〜。
ね、どう思うエリス?」
「それなりに上手くやっているはずよ。皆、魔術師として育ったんだから、こういう時にどうしたらいいかくらいは自分で考えられるでしょう」
「エイベルくん、大丈夫かな」
私の呟きに、エリスさんは
「エイベルはともかく、彼のサーヴァントであるバーサーカーは聡明だから、彼が導いてくれるはずよ。
もっとも、彼は少しエイベルに甘い節があったから、そこは少し心配ね」
と言った。
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作者名:亜沙美 | 作成日時:2019年9月30日 0時