Episode5 ページ6
Aside
A「はぁ…はぁ。」
こんなはずじゃなかった…。
自分だって見たくなかった…
初めての感覚だった。
彼の目に引き込まれたのだ
いつもは私が気を許さない限りは見えない…。
･
･
相手の未来━━━━
･
私の一族に代々伝わってきた能力…という訳でもない
私だけ、私だけ変異でこの能力をもって生まれてきた
’’奇形’’と。父は私を拒絶するあまり病に倒れた
母は、私の力を使って金儲けをはじめた
私は正直、人の未来なんて見たくないし
相手も見られるのだって嫌だろう
もちろん見て欲しい人も沢山いたけど
嫌な未来も沢山あったしその度にどう答えていいのかすらも分からなかった。
悪用されるのもするのも散々だった。
A「はぁ…嫌なことを思い出しちゃうわね」
近くの木に寄りかかり、そのままズルズルとその場に座り込んだ
A「どうしてこんなことに…。」
はぁ。と、深くため息をつく。
「なんだ。浮かない顔だな。」
声のした木の上をゆっくりと見上げる
「ヒイラギ…。」
そこには、私が生まれた時に家に来たという、黒い狐のような動物
ヒイラギは人間の言葉を喋る
小さい頃はとても嬉しかったがヒイラギは私には心を開いてくれなかった
ヒイラギ「仕方ないであろう。それがお前の力なんだ。呪い…呪われし者の運命だ」
A「ヒイラギは、なんで私のそばにいるの？」
ヒイラギ「前にも言ったであろう。私はただの使い魔なのだ。まぁ、おまけとでも思っておけ」
A「なんで私が…。呪いなんか…」
ヒイラギ「今更か。まぁせいぜい頑張ることだな。」
A「彼…死印がでていた。」
ヒイラギ「ほう、それは面白いな」
A「まぁ…信じてないだろうから…いいけどね」
私はまた歩き出した
行く宛もなく──────
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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月4日 21時) (
レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました！面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロ | 作成日時：2019年1月29日 21時
