第59話 取り戻せる ページ10
「スペインの野郎...また俺を置いていきやがって...帰ってきたら俺の必殺技をお見舞いしてやる!!」
「まぁまぁ。あんまり大人達の複雑な事情は首突っ込まない方がいいと思うよ」
「あー、そっか」
スペインがここを出ていってから暫く、喚くロマーノを私とベルギーが宥めていた。先ほど朝ごはんも食べてきたので、この間と同じようにロマーノの部屋で話していた所だ
もしかして必殺技っていつぞやのナポリタントルネードじゃあないかと思った
「...独立...ねぇ」
私はまだ、あのときの複雑な心情から抜け出せず思わずそう呟いた
「...あ、そう言えばサーニャはアルボレア国の人だったんだろ?」
私のそんな呟きが聞こえたのかロマーノがこんなことを聞いてきた
「んー。いや、私は"サルデーニャ島"の人であってアルボレア国の人では無いんだよね。でも、島はほとんどアルボレアが支配してたから何とも言えない」
私は船の窓から見たあの日のサルデーニャ島を思い出しながら語った
「へぇー。そうなのか。俺は南イタリアだからたくさんの国家があったなぁ。でも、弟の北イタリアの方が栄えたけど」
そうか、イタリア半島には沢山の都市国家があったんだ。私にはほとんど一つしか無かったからその感覚がわからなかった
「そう考えるとやっぱり私達って元々独立してたんだって改めて思うよね」
「今の俺達には力が無いけど、いつかオランダみたいに独立する日が来るのかも知れないな」
そのロマーノの一言で気がついた
もし、私が独立したらあの女王さまが居た頃のような"国"が取り戻せるのではないか___
「...ーニャ、サーニャ!どうしたんだよ考え込んで」
「いや、何でもない。とにかく難しい話だなーって思っただけ」
「ま!そうだよな!!あ、トマト見に行こうぜ!」
そう言ってロマーノは私の手を引っ張って中庭へと向かった
45人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
61(元ピノ★)(プロフ) - いえいえ! (2014年4月23日 16時) (レス) id: 722922f097 (このIDを非表示/違反報告)
めろめろめろん(プロフ) - 61(元ピノ★)さん» 有り難う御座います! \(^ω^\) (2014年4月22日 23時) (レス) id: e50b147aaf (このIDを非表示/違反報告)
61(元ピノ★)(プロフ) - きたぁ!!まってました!!続編おめでとさんです、 (2014年4月22日 20時) (レス) id: 1285254f80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めろめろめろん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meromero4/
作成日時:2014年4月21日 22時