第57話 複雑 ページ8
「いってて...」
私はいきなり開いたドアに吹っ飛ばされてしまった
「あ!!ごめんなぁ!怪我とかしてへん?ほんまごめん!」
スペインが慌てて駆け寄ってきた。でも、少し飛ばされただけで幸い怪我はなかった
「でも、サーニャ何でここに居たん?」
スペインが私に目線を合わせてしゃがんだ
「ベルギーと一緒に何してんのかなと思って...ロマーノとここで聞き耳を立ててた」
それを言うとベルギーがはっとした様な顔をして
「あ、そうやった...うちがここで待ってて言ったからや」
と言った
「で、結局何してたんだよ」
ロマーノはベルギーに聞いた
「実はな...うちのお兄ちゃんが独立したがってるらしくて、その事はスペインさんも知らんかったんや。それで朝お兄ちゃん家の独立集団にやられてて、倒れてるのをうちが見つけた...と言う感じかな」
独立かぁ...
私はスペインに支配されたことでそれを失ってしまった訳で...
何だか複雑な気持ち
初めて会ったときのオランダの様子がおかしかったのはそのせいなのかな
「そこで俺がベルギーに"また一緒に暮らせる様にしたる"って言うたの。だからまず、オランダに会うためにちょっとあいつの家に行ってくる」
スペインは続けて
「俺が留守でもいい子にしてるんやで?」
と言った。私とロマーノの頭を優しく撫でた
「俺も行く!!連れてけ!」
ロマーノはそう言って駄々をこねた。私も一緒に行きたかったけど、やっぱり複雑な気持ちがあったので言えなかった
「ごめんなぁ。危ないから、ベルギーとサーニャと一緒にお利口さんにしててな」
「やだやだやだ!!俺も行く!!」
スペインが宥めるがロマーノは言うことを聞かなかった
「今すぐ行くから...ベルギー宜しくな」
「...分かりました」
スペインは急いで自分の部屋へ走って行った。恐らく準備をするのだろう
暴れるロマーノを抱きつつベルギーもそれを見送った
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61(元ピノ★)(プロフ) - いえいえ! (2014年4月23日 16時) (レス) id: 722922f097 (このIDを非表示/違反報告)
めろめろめろん(プロフ) - 61(元ピノ★)さん» 有り難う御座います! \(^ω^\) (2014年4月22日 23時) (レス) id: e50b147aaf (このIDを非表示/違反報告)
61(元ピノ★)(プロフ) - きたぁ!!まってました!!続編おめでとさんです、 (2014年4月22日 20時) (レス) id: 1285254f80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろめろめろん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meromero4/
作成日時:2014年4月21日 22時