【ゲーム実況者】よろしければキヨの恋人やめませんか？【フジ】

The past story9 ページ9

私は、今日も学校へ登校する。

いつもの通学路、いつもの天気、いつもの先輩、友達...。
けど、なんだか違う。

フジと二人きりで帰った日から数日。特に何も変わってないし、普通に三人でご飯食べたり、フジと部活に行ったりしてる。

何も変わってない。私が変なだけ。

直接的に好きじゃないなんて言われてないし、確定したわけじゃないけど、あの反応は"違う"って今でもはっきりと言える。

そりゃ、落ち込んだりもするでしょ。



────キーンコーンカーンコーン...

四時間目の終わりのチャイムが鳴り、お昼の時間が始まる。

...あれ、今日はフジ私のこと呼びにこないな。

私はバッグからお弁当を取り出して、なんだか席に座ってそわそわしているフジに近付いた。

「おーーーーい！！Aーーー！！！」

「びっくした...」

フジに話しかけようとしたのに、キヨがこのタイミングでいつものように教室のドアからにこにこと笑って、私を呼んだ。

そわそわしていたフジはお弁当を探し始めた。まぁじきに来るでしょ。そう思ってキヨの元へ言った。

「うるさいからやめろ」
「^^」

ふざけているキヨをばんばん叩いていると、お弁当を探し出したフジがこっちまで来た。

「あのさぁ、ごめん。俺ちょっと今日一緒に食べれないんだよね」


「...え」

そう言ったフジは、逃げるように廊下を駆けて行ってしまった。

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