検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:33,173 hit

The past story11 ページ11

なんともアホらしい取っ組み合いが始まり、予鈴のチャイムで幕を閉じた。

私とキヨは無駄に体を動かしたせいで息切れしていた。結局ご飯も全部食べきれず、不完全燃焼のまま五時間目の授業へと急いだ。

────────────

今日は部活へ行く日。なんだけど、勝手に想像したフジのことのせいでなんだかフジと会うのが気まずくて、今日は部活にも行かず一人で帰っている。


.......もう、フジのこと諦めちゃおうかな。

いやいや...元々付き合いたいとか具体的なこと考えたこと無いんだけど。

毎日一緒にいるのが楽しくて、優しくしてくれるのが嬉しくて。
このまま一緒にいてくれたらとか、考えることはあったけど、付き合いたいとか...そういうのは...。

でも、いざフジが他の女の子のものになるとか考えると、何もしなかったくせに嫌だなとか思う。

...わがままですよね。


俯きながら考えていると、ちょっと先にいつものカフェが見えた。ちょうどお金も持っているし、気分転換にでもと中に入った。

────────────

空になったプラスチック製のカップとストローを捨てて、荷物を揃えてから席を立った。

イヤホンで音楽を聴きながら飲むコーヒーはなかなか癒された。


帰ろうと店の出口をちらっと確認すると、私と同じ制服の男子が入店して来た。


フ、フジ....!?

私はびっくりして思わず立った足をそのまま走らせ、お手洗いの方へと行って物陰に隠れた。

...ちょっと待って、何で隠れてるんだろう。

腕時計で時間を見ると、確かに時間的には部活が終わってフジがここに来てもおかしくはない時間。
...もう一回店内を見てみると、確かにフジがいた。

うわああ!!何やってんだ私...出にくくなっちゃったじゃん。

いつ出よう、と出るタイミングを見図ろうともう一度フジの方を見た。


そこには、同じ制服の女の子の頭を撫でてあげているフジがいた。

The past story12→←The past story10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
235人がお気に入り
設定タグ:ゲーム実況者 , フジ , キヨ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しょうゆもち - すごく面白いです。 続きが気になります! フジさああああああああn( 無理しない程度に、更新頑張ってください! (2017年9月24日 19時) (レス) id: ff8e542dfe (このIDを非表示/違反報告)
たまたまご(プロフ) - 続き楽しみにまってます(≧皿≦) (2017年6月17日 1時) (レス) id: c03dc7c2cb (このIDを非表示/違反報告)
時雨。(プロフ) - 続きがとても気になります!更新頑張ってください! (2017年5月10日 21時) (レス) id: 3851d6efc1 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ - すごく好きな作品です!いつも更新されるの心待ちにしてます!これからも楽しませていただきたいです!更新頑張ってください(^^) (2017年5月6日 23時) (レス) id: 464ea2d513 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - おお、展開が楽しみです!! (2017年4月30日 15時) (レス) id: 73db351bd6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナツメ | 作成日時:2017年4月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。