世界がつまらないなら 【ru】 ページ2
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死ネタなようで死ネタじゃない微妙なラインのお話。
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この世界は、本当につまらない。
突然だが、私はこの世界の神様と言われる存在である。神様といっても、特に好き勝手している訳ではない。
大昔は、人間たちが呼ぶところの「天界」というところで１人ずっと下界を眺めていた。けれど、それだけじゃ暇で暇で、私は「人間」に成りすまして、「人間」と同じ人生を歩むようになった。
もちろん、本物の人間では無いので老いることも死ぬこともない。
その間に、私は色々な人と出会った。現代では歴史上の人物と言われる将軍や政治家、絵師、小説家。本当に、本当に色々な人と。
でも、そんな人たちは全員死んでいった。
死因は様々だ。他殺、自害、病死、事故死、そして寿命。
でも、人間というのはそんなもので、いつかは死んでしまう。
もちろん、私の力を使えば「その人のまま」生き返らせる、といったことも可能だった。けれど私はそんなことをしなかった。
なぜか、と問われれば上手くは答えられない。
そういうものだから。その人に対して興味がないから。
でも、
......でも、私は長年此処で生活してきて初めて、愛する人が出来た。
情熱的な赤色の髪と目を持ち、背が高く、そして本当に優しい人。
近年、情報社会となった世界は色々な機械が増えた。彼はその機械を使ってゲームをするのが好きだった。
私には、これまで沢山の時間此処で過ごしたのもあって偽名を沢山持っていた。けど彼にはA、と本当の名を教えた。
いつ出会ったかというと、大学という場所である。
私はなんとなくそこに入学していて、そしてそこで彼に会ったのだ。
ある講義でたまたま私の近くに彼が座って、私はなぜか彼に惹かれた。名前も知らない彼に。
所謂、一目惚れというやつだ。何故かは分からない。
それから、私は直ぐに行動した。彼にどうにか喋りかけて、名前などを聞いて仲良くなった。
でも、そこからどうすれば良いのか分からなかった。
気持ちを伝える？いや、彼は優しいからきっと困る。
そんな困った顔をさせたくはなくて。
現状維持。それが一番良い。
そう考えた。
ずっと、ずっと、このまま。彼と笑い合えればいい。
＿＿叶うわけ、ないのに。
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メロディ(プロフ) - そうさん» ありがとうございます！お気遣いもしていただき嬉しいです〜！頑張ります！ (2020年5月21日 17時) (
レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
そう - 続編おめでとうございます。お体に気をつけて頑張って下さい。 (2020年5月21日 17時) (レス) id: f4d9e26868 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - 煮柚都さん» ありがとうございます〜！！そう言っていただけてめちゃめちゃ嬉しいです！！頑張ります〜！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
煮柚都(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！メロディさんの書くお話が大好きなのでこれからも頑張ってください！！！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: bf27443c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロディ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時：2020年5月21日 16時
