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俺が有無を言う前に無理矢理俺の手を引っ張ってどこかへ連れて行こうとするどりみー。
思ったよりも強い力で引っ張られ、抵抗しようかと迷ったがやめた。
.......こいつ、ほんまどうしたんや。
具合でも悪いんか。そんな心配をしつつ大人しくどりみーに引っ張られるがままついていく。
部屋を出て廊下を進み、やがて1つの扉の前でどりみーは止まった。
この先はリビングだ。中に誰かがいるのか電気が点いている。
......それに。
「きょーさん」
そうどりみーに名前を呼ばれて、そっちを見る。
するとどりみーはドアノブに手を掛けて、俺の顔をジッと見た。
「行くよ?」
「いやどこに?」
いきなり意味が分からないことを言われて質問をするが、どりみーはそのままドアを開いた。
中の光が目に飛び込んできて眩しい。よく見えない、が
花の匂いがした。
それと同時にパァン、と何かが弾けるような音がした。
俺はどりみーに背中を押されて部屋に入れられる。
やっと目が慣れてきて、中にいたのがらっだぁだということ、らっだぁの手にはクラッカーが握られていて、そこから飛び出したであろう色紙が宙に浮いていること、違う扉からレウさんとコンちゃんが入ってきたことが分かった。
イマイチ状況が把握出来ずにいると、どりみーとコンちゃんはらっだぁの方へと行って、それから俺とレウさんの方へ向き直って。
「「「きょーさん、レウさん、お誕生日おめでと〜!」」」
そう、3人声を合わせてそう言った。
......あぁ、そういうことか。
俺がレウさんの方を向けば、レウさんはもうこっちを見ていて。
俺はすぐにレウさんの傍まで行って、一回顔を見合って、それから3人の方を見て。
「「ありがとう」」
そう声を合わせて、言うのだった。
その部屋には、綺麗なフレンチラベンダーが飾られていた。
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香りに祝福を乗せて
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メロディ(プロフ) - 翡翠さん» いえいえ〜こちらこそリクエストありがとうございました! (2020年4月29日 10時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - リクエストに答えてくれて、ありがとうございます! (2020年4月29日 9時) (レス) id: 48eb906cb5 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» rdですか....分かりました!書くかは分からないですが考えてみますね〜!教えて頂きありがとうございました! (2020年4月20日 17時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
らのらの - メロディさん» はい!お願いします!ところで「花吐き病」を奇病のやつとしてやるのなら夢主さんがらっだぁさんに恋をして________というのを見てみたいですね!別に誰でもいいのですが……自分、らっだぁさんが推しなので…! (2020年4月20日 11時) (レス) id: 194ccaa0c1 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» 「花吐き病」ですか....。確かにタイトル的にもあってますね〜!教えて頂きありがとうございます!調べてみますね〜! (2020年4月19日 13時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メロディ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時:2020年1月26日 21時