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どこかで、甘い香りがした。
花のような香り。
でもその香りに気付いた時には、その香りは消えていて。
......なんや...？
そう訝しみながら周りを見るが、そんな香りを醸し出すようなものなどなかった。
「きょーさん？死んじゃうヨ？」
「え、あぁ......すまんすまん」
と、どりみーの声で現実に引き戻された。
......いや、どっちかっつうと今の方が現実やったんやけどな。
今、俺はどりみーと2人でFPSゲーをしていたのだ。3人チームで戦う今話題のゲーム。
3人、というと俺とどりみーと、あと1人は野良の人である。
俺がボーっと周りを見ていた間に死んでいた、なんてことにはとりあえずなっておらず安堵する。
とはいえ、残り自分たちのチームを入れて3チーム、ここからは気が抜けない。
俺もどりみーも気を引き締めて、情報を共有しつつ操作していく。
が、画面に表示されたのは「部隊全滅」の文字で。
「あぁ〜...おし〜...」
「ﾝ〜」
思わず気が抜けた声が出る。
あとちょっとでチャンピオンをむしりとれたのだが、単純に撃ち負けてしまった。だからこそ、悔しさは尋常じゃ無い。
俺は隣でパソコンの前に座るどりみーに目を向けた。
するとどりみーは画面を見つめながら珍しく本当に悔しそうな顔をしていて、思わず少し笑ってしまう。
その声に気付いたどりみーはこっちを見て「なに」と不機嫌そうに顔をしかめた。
「......もっかい行くかぁ」
そう言ったら、どりみーもきっと同意してくれるだろう。そんな事を思いながら言ったのだが、どりみーの反応はそうではなくて。
「あー...ｱｰ...」と変な風に声を発しながら頻りにどこかをちらちらと見て、はっきりと言葉を喋らない。
「どうした？」
「ｴｰ、えっと...ほら、そろそろ時間、ｱﾚ、だし」
「ん〜？」
そう言われて時計を見れば、もう深夜12時手前。
時計のある場所はさっきどりみーがちらちら見ていた所で。
...さっきこれを見てたんか。
そういえば、明日は俺とレウさんの誕生日やなぁ......。と、思いつつ、もうすぐ歳を取るのかと重たい気分になる。
そんなことを考えていると、突然隣でガタッと音がして少し驚き肩が跳ねる。
隣を見れば、どりみーが立ち上がっていた。
「ほんまどうしたん？」
「い、いや...」
どりみーは明らかにいつもより動揺しながらそう答えた。
そして俺を見て、それから俺の手を取り。
「ちょっと、来て」
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メロディ(プロフ) - 翡翠さん» いえいえ〜こちらこそリクエストありがとうございました！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - リクエストに答えてくれて、ありがとうございます！ (2020年4月29日 9時) (レス) id: 48eb906cb5 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» rdですか....分かりました！書くかは分からないですが考えてみますね〜！教えて頂きありがとうございました！ (2020年4月20日 17時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
らのらの - メロディさん» はい！お願いします！ところで「花吐き病」を奇病のやつとしてやるのなら夢主さんがらっだぁさんに恋をして________というのを見てみたいですね！別に誰でもいいのですが……自分、らっだぁさんが推しなので…！ (2020年4月20日 11時) (レス) id: 194ccaa0c1 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» 「花吐き病」ですか....。確かにタイトル的にもあってますね〜！教えて頂きありがとうございます！調べてみますね〜！ (2020年4月19日 13時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロディ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時：2020年1月26日 21時
