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その言葉が心から感謝しているのかは私には分からなかったが、その顔を見るとどうにも嘘ではないようだ。そんな気がする。
そして男子は座り、私のノートを開くと、うわっ、と声を上げた。
そしてすぐに私の方を見て
「Aさんめっちゃ字綺麗じゃん！」
『え、...あ、あぁ、....ありがとう。って、なんで私の名前....』
「え？だってノートに名前、書いてあったし」
『あぁ...そっか』
男子は、そういうと私のノートと自分のノートを広げてかりかりと写し始めていた。
さっき、急に褒められたものだから吃驚して上手く声が出なかった。
一応、昔書道を習っていたのでよく字が綺麗だね、と褒められることは多かったが実際に褒められたのは久しぶりな気がする。
それに、なんだかちゃんと褒められたのも久しぶりな気がして、なんだか少し心がざわざわしたような、くすぐったいような....。
どうしようもなく変な気持ちになって、なんだか私変だ、と思いながら口を開いた。
『また書き終わったら返してね』
「んー。わかった」
男子はノートを見ながらそう私に返事をした。
下向いて返事したな...。別にその位気にしててもしょうがないのに、どうにもイライラしてしまう私に嫌気が差す。
....頭冷やしに行こう。そう思って廊下へ足を進めると、Aさん、と呼び止められてしまった。
振り返ると、今度はその男子は顔を上げて私の方を見ながら、
「また今度なんか、ノートのお礼させてな！後俺、らっだぁっていうから、これからよろしくぅ」
そう鼻声気味ながらも明るい声を出してニカッと笑う彼がとても眩しく見えてしまって。
『...ありがとう』
そう、らっだぁさんに聞こえたかは分からない位小さい声でお礼を言った私は、直ぐに踵を返して教室を出た。
確実に、らっだぁさんは私に感謝してたなぁ。
彼はきっと、私の事を道具のように思ってはいなかった。
根拠はないが、確信はある。今までただ道具のように扱われる、そんな生活の中にいたんだもの。
どうしようもない心のざわつき、＿＿嬉しさを心に抱え、私は心の中で彼を良い人認定した。
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褒められたい
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メロディ(プロフ) - 翡翠さん» いえいえ〜こちらこそリクエストありがとうございました！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - リクエストに答えてくれて、ありがとうございます！ (2020年4月29日 9時) (レス) id: 48eb906cb5 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» rdですか....分かりました！書くかは分からないですが考えてみますね〜！教えて頂きありがとうございました！ (2020年4月20日 17時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
らのらの - メロディさん» はい！お願いします！ところで「花吐き病」を奇病のやつとしてやるのなら夢主さんがらっだぁさんに恋をして________というのを見てみたいですね！別に誰でもいいのですが……自分、らっだぁさんが推しなので…！ (2020年4月20日 11時) (レス) id: 194ccaa0c1 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» 「花吐き病」ですか....。確かにタイトル的にもあってますね〜！教えて頂きありがとうございます！調べてみますね〜！ (2020年4月19日 13時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロディ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時：2020年1月26日 21時
