Magic 15 ♪ ページ15
ちょっと待ってきょーさんいなくない??
俺がそのことに気付いたのはきょーさんが休み始めて直ぐの事。
もちろんの事俺はきょーさんが休憩している事など微塵も知らない。
地上ではレウさんとこのノーちゃんが敵を凍らせながら戦っているのが見えた。
対して、地上には軽く2000は超えるほどの魔物がいる。魔物の中には俺の存在に気付き黒く渦巻く魔弾を撃ってくる奴もいた。
俺は右へ左へと極力魔力を消費しない程度に動き、弾を避けていく。
そして、俺は右手の薬指にある指輪に力を溜め、風を刃に変えた。
刃は魔弾を相殺し、地上の魔物を切り裂いていく。
この緑色の宝石が埋まっている指輪は俺の種族、エルフに伝わるものだ。
使い勝手は杖と同じで魔力を魔法に変える媒介である。
ちなみに俺が今使っている魔法は質より量の魔法である。それに魔力消費量が少ない。
つまり何が言いたいかと言うと、これは俺が宙に浮いているだけで勝てちゃう楽な魔法ってわけだ。
俺的には楽が出来るからいいのだが、如何せん卑怯な戦い方になってしまう。
流石にちゃんと戦お.....。
このまま戦おうとも思ったがやっぱり止め、高度を下げながら違う魔法を放とうとした。
.....しかし、突如背後から知らない魔力の気配が猛スピードで近付いて来るのが分かった。
咄嗟に上に飛び上がると俺の足ぎりぎりのところに何か大きい物が横切る。
「うわっ」
物凄い風圧に押され少し飛ばされるが何とか体勢を立て直し、その正体を見極める。
そこには黒い鳥がいた。普通の鳥と違いとても大きく、そして魔力を持っている。
__魔物。
マジか...鳥の魔物か...。
考える隙を与えまいと再び俺に突っ込んでくる鳥。そしてついでに地上の魔物からは魔弾が飛んでくる。
うわ...。
地上ではノーちゃんが戦ってくれているがそれでも魔弾の数は少なくならない。
とりあえず風を使って吹き飛ばそうとしてみるが、鳥は一瞬怯んだものの再びこっちへと突っ込んでくる。
厄介だなこれ......。
中々手強そうな相手だ。どうやって倒そうか必死に思考を巡らせる。
.....そうだ。
一回突っ込んでくる鳥を避けると振り返って鳥をジッと観察する。
そして鳥が止まったタイミングで......捕まえる。
風は縄のようになって鳥を捕らえた。
「ヨッシャ、逝ってこーい」
そして、俺は風を操作しそれをそのまま特に敵が沢山いる場所に叩きつけた。
凄まじい音が辺りに響く。
...落ちたところに味方は居ないはず、多分。
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メロディ(プロフ) - Arty(もとYngve)さん» お久しぶりです〜!ありがとうございます!そういって頂けて嬉しいです〜!2人で頑張りますのでこれからも度々覗いていただければ嬉しいです! (2019年6月18日 17時) (レス) id: a4970b1a29 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 久しぶりに拝見させてもらいました! 表現がとてもきれいで参考になります!頑張って下さい! (2019年6月18日 16時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 雪那々さん» いえいえ!そしてまた今回もよかったです!世界観がしっかり表現されていて凄いです! (2019年5月5日 7時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
雪那々(プロフ) - Arty(もとYngve)さん» ありがとうございますー!そう言ってもらえるとすごく嬉しいです…! (2019年5月4日 14時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 今回の更新もまた素敵でした!表現が綺麗でひきこまれました!ありがとうございました! (2019年5月3日 20時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メロディ、雪那々 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時:2019年5月3日 14時