光は... 【contami】

学校の話 ページ5

俺と光はあまり学校に行けてない




俺は退院できるから学校には一応行けるんだけど
光は病気でいつ退院できるか分からないから学校に一回も行った事がないのだとか




俺らは同い年だから光にたまーに勉強教えてって言われるんだけど
俺もそこまで学校に行ってないから正直勉強は手探り状態

それでも俺は光と一緒に喋れて楽しいんだけどね



まぁ勉強以外にもしていることはあるんだよ？


ボードゲームとか、カードゲームとか




まぁ言っても二人だからあんまり長続きはしない




一番多いのは話す事



他愛のない話を延々と続ける



それが一番多い





学校ではいつも一人だからこういう友達と話すなんてことはないからすごく嬉しいし楽しい





まぁなんの話が多いかって言ったらやっぱり学校の話



光は学校ってものが気になるらしい






でも俺にとって学校はそこまでいいものじゃない



なにかとからかわれるし


無視されるし




でもそんなことを光に話すわけにはいかないから



授業のことだとか

面白い先生のことだとか

テストのことだとか

いろんな教室があることだとか




そんな話




でそんなことを話すと光は




「へ〜...面白そうだね学校って...。

　私もいつか行ってみたいなぁ...。」




とそういって俺に微笑んでくる





「そっか、喜んでくれて俺は嬉しいよ。」





と光も学校に行ったら俺みたいになるんじゃないか
という不安を悟られないように笑った





「光はいつ退院できるの？」





俺がそう問うと光は一瞬暗い顔をしたがすぐいつもの顔になって




「...病気が治ったら...かな。
　中学までに治さないとなぁ...。紺くんと学校に行きたいもん。」



「そっか。」





困ってるなら相談してほしい


その一言がどうしても言えなかった

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