佐藤の家、ただいま ページ4
「これからは正々堂々戦いませんか?ライバルとして」
斉藤「(あ、そっか……自分たちが恋人ってことをバラすんじゃなくて、Aちゃんが梅ちゃんに片思いをしてるってことにすれば______)」
塩見「_____わかった。じゃあ、ライバルだね、私たち」
こうして私たちは、ライバルになりました。
偽りの、ライバルに。
___________________
斉藤「いやー、Aちゃんナイスアイデアだったね〜」
「我ながら天才的発想だと思った」
梅原、そーまくんと病室を後にする。
梅原「今日は……家帰るよ」
梅原が気まずそうに言った。
「_____うん」
斉藤「じゃ、俺こっちだから。お二人はごゆっくり〜」
「う、うん。そーまくんいろいろとありがとう」
斉藤「こちらこそ〜。じゃーね」
そーまくんに手を振って、別れた。
2人で並んで歩く。ただそれだけのことが、なぜか特別嬉しかった。
梅原「びっくりした。雪歩に言うのかと思って」
「言わないよ、別れたくないもん」
梅原「………A」
「………なに?」
梅原「好きだよ」
「………っ」
不意打ちすぎて顔が真っ赤になる。
あつい。
つま先から耳まで、一気に体温が上昇していく。
梅原「Aは?」
「え、」
梅原「好きって言って」
「………すき」
梅原「……なんか今日は素直だね」
「……気のせい」
梅原「好き、大好き」
「なんなの急に……」
梅原「愛情表現」
「うざい」
梅原「ひどいなw」
たわいもない会話も、今は大切に思えた。
_____________________
梅原「……久しぶりの家」
「ふー、我が家は落ち着くね」
梅原「え?Aは別に久しぶりでもなくないか?」
「昨日はそーまくんの家に泊まったからねー」
梅原が無言になった。
不思議に思って梅原の顔を見る。
あ。
失言。
梅原「…どういうこと?」
「え、あ、いやー、その」
梅原「壮馬の家に泊まったの?」
「え、と」
梅原「泊まったんだね」
気がつくと、そこは梅原の部屋で。
私は。
ベッドに押し倒されていた。
「ぅ、……は、はい………」
梅原「____おしおき」
視界は、真っ暗になった。
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武田(プロフ) - ウワーーーーーッ!!!!お疲れ様です!4期!?!ウワーーーーーッ!!! (2020年3月25日 20時) (レス) id: 784988d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 武田さん» 更新しましたー! (2020年3月25日 18時) (レス) id: f71b6a4421 (このIDを非表示/違反報告)
武田(プロフ) - 更新待ってます…ッウウ (2020年3月25日 2時) (レス) id: 784988d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - なっちゃんさん» はじめまして!読んでいただきありがとうございます…!そう言っていただけるの本当に嬉しい…たった今更新しました!ぜひご覧ください! (2019年9月22日 16時) (レス) id: 609d647ec0 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - はじめまして!梅ちゃんが好きで読み出したらハラハラと2人の絶妙な距離感がたまらず一気読みでした(^^)2人の行方がきになります!無理せず更新頑張ってください (2019年9月18日 3時) (レス) id: 956805fd15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2019年5月6日 13時