検索窓
今日:1 hit、昨日:32 hit、合計:20,509 hit

1 ページ2

彼はたしかに「河村」そのものだったのだけれど、全てが違っていた。そして、前の世界でも同じようにこの時期の俺と彼は付き合っていなかった


「河村、珈琲いれる?」
「そうだなぁ、お願いします」
「あ、この銘柄の、おいしいよね」


俺は置いてあった珈琲の袋を掲げた。これは彼が好んで飲んでいたメーカーの袋だったし、俺もよく飲んでいた


「そうなの?僕普段飲まないから疎いんですよ」
「そ、…か」


目の前が真っ暗になるようだった。世界が、戻ったのかと思ったけれど、どう考えても彼は以前の彼ではない。つまり




違う世界線に来てしまった?




心做しか、俺の元いた世界よりもよそよそしい彼は珈琲に砂糖を沢山入れて、飲んだ


ーーーー彼は、ブラック一択だったのに


彼なのに、彼ではない。それが俺をさらに酷く混乱させた

2→←0



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:qk , ノックイズ , 問答打
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぱん | 作成日時:2021年1月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。