［d!］暗殺者さん、私を攫ってください［zm］

虐待 ページ7

男は、じっと自身の目を凝視してくる少女に多少たじろぎながらも、少女に近寄った

その間も少女は動かず男の目を見ているだけ



「なぁ、お前はなんで俺に誘拐してくれって頼んだん？」



男からの唐突な質問に少女は何回か目をぱちぱちと瞬きした後、小さな口を開く



『外に出て見たかった、ただそれだけです』



「ふーん」



淡々とした喋り声に少し大人っぽさを感じながらも、男は少女の居た部屋を思い出す

窓は外から見えないように隠され、家具1つなかったことを思い出し男は納得した

この少女は虐待(・・)を受けていたのだと

男はそこら辺の椅子に座り、頬杖をつきながら少女を見る



「親の暗殺はしなくていいん」



『何でですか』



「は？な、何でってそりゃあ…あー、いや、分からないならええんよ」



虐待受けていたのだと伝えても、こんな小さな子にはきっと分からないだろうと言うのを辞めた

少女はこてん、と頭を傾けているが男はそれを見なかったことにして話を変え始める



zm「そういや名前なんて言うん？俺はゾムっていうんよ」



『私はAって言います、今年17歳になりました。それで、ゾムさ…』



zm「17歳！？！？」



男―ゾムは、少女―Aの言葉を遮ってそう叫んだ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遅すぎる自己紹介
個人的に、1話1話に題名付けるのやめとけば良かったって後悔してます()

困惑→←認識

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す