［d!］暗殺者さん、私を攫ってください［zm］

至福 ページ12

取り敢えず作ってしまった料理を机に並べる

大量の料理に、今からパーティでもするのかという雰囲気だ

取り敢えず椅子に座ったAとゾムだが、直ぐにゾムは立ち上がって勢いよく頭を下げた

その突然の行動にAは少し驚きながら
、ゾムに座るように催促するもゾムは頭を下げたまま動かない



zm「ほんっっっとにすまん！！家で誰かと食べるなんて腐れ縁の奴らぐらいしかおらんくて張り切ってもうた…」



『い、いえ、全然大丈夫です。なので顔を上げて下さい。残ったらまた明日食べましょ？』



zm「A…！ええの？ほんまに？」



『はい、大丈夫です。私もゾムさんと食べれるの嬉しいので』



zm「そかぁ…良かったわ…」



安心したように椅子に座ったゾムは、よし、と言って手を合わせた



zm「いただきまーす」



『い、いただきます』



Aはそう言った後、少し躊躇いながらも1口口に料理を入れた

その瞬間、Aが口に手を当てながら目を輝かせた



『美味しい…とんでもなく美味しいですゾムさん！私こんなの初めて食べました…』



今まで夜にこっそりと冷蔵庫にあるものを食べるくらいだったAは、しっかりとした料理をあまり食べたことがなかった

表情は変わらないものの、至福とでも言いたげな程に目を輝かせているAにゾムはまた笑いを零した



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