俺達のセッターは彼女に盲目だ 1 ページ27
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赤 「…木葉さんって前から空気読めない人だなって薄々気づいていましたけど…まさかここまでだったとは思いませんでした」
もうあなたへの好感度は一生上がりませんからね。さようなら、と自分でもわかるほど、くっそ真顔でつらつらと話せば「ちょっ、赤葦君!?なんでそんな怒ってんの!?俺なんかした!?」と電話越しでツッコまれる。
赤 「俺の着信音勝手に変えましたよね」
木 「あ、」
忘れてた…と消え入りそうな声でぼやく木葉さんにぷっつんと頭の中でなにかがはち切れて、握っていた携帯を無意識に強く握り閉めてしまった。
そして、ふぅ…と自分を落ち着かせるために息をはき「木葉さん…」と自分でも驚くほど低い声がでてしまい、「ひっ」と電話越しに木葉さんの怯えた声が聞こえた。
赤 「次は…ないと思ってくださいね、俺容赦とかしないんで、絶対「なんの!?」
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赤 「…はぁ、くそタイミング悪い」
そうため息を零しながら通話終了ボタンをタップすると、じっとこちらをみつめる可愛い視線に気がついて「ん、なに」と言いながら無意識に彼女の頭を撫でた
「ふふ、赤葦なんだか楽しそうやなぁて。先輩とめっちゃ仲ええんやなぁ」
赤 「は、どこをどう見たら仲良さそうに見えるの」
「ふふっ」
赤 「誤魔化すなよ…でもよく飛びついてこなかったね、相手木葉さんと木兎さんだったのに…なんで?」
「え、やって電話越しで声だけ聞くよりも、相手の顔みて声聞きたい……久しぶりの再開やし…顔みたいやろ」
少し恥ずかしそうに「変やろうか…」と頬を掻きながら笑うAにパッと彼女から顔をそむけた。
「赤葦…?どないし「ムリ」
「?なにが無理やの?」
赤 「……っ
あっち行ってからまたスキル上げてきて…」
「すきる…?」
へ?赤葦??、と頭に?マークをたくさん浮かべて俺の服の裾を引っ張る彼女に俺は心の中で(こいつ…一体あっちで何人タラシ込んできたんだろう…)と不意に思ってしまった。
葦 「1人ずつ潰していくか…」
「ほんまにどないしたん!?」
半年ぶりに兵庫から帰ってきた彼女はまた一段と磨きをかけて東京に帰ってきたようだ。
この先不安でしかない。
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作者名:ふわ リ | 作成日時:2019年2月8日 1時