北さんの誘拐騒動は俺達の勘違いやった【北信介】 (ページ12)

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とある東京の学校にて 10【梟谷編】ページ12

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赤｢中学生のとき、たかが焼き鳥1本で誘拐されかけたんで…ここでしっかり言いつけないといけないんです。それに今ちゃんと躾ておかないと誰がこの子を守るんですか！｣

見てくださいよ、あの危機感のない顔にこの世の全てを信じ切っているあの純粋な瞳を！

ビシっ！とAに人差し指をさす赤葦に小見やんは｢すまん、俺が悪かった…｣と目を伏せる。

珍しくここまで感情をあらわにする赤葦にさすがに大袈裟すぎんだろ～と俺含め、さっきまで数名笑っていた部員たちも事の重大さに口をきつく結んだ。

鷲 (これはなんとか対処せねば…)

(俺たちの天使が関西の穢れたシティーボーイに)

皆 (( 食われちまう…！))

そう思った瞬間、ゾワっと部員皆の背筋が凍りついた。

いや、一番怖いことは…もしそうなってしまった場合赤葦はそいつを死ぬまで追いかけるかもしれない…地の果てまでイッテQ確定だ。

Aが無事でもあいつはどんな手を使ってでも永遠に追いかけるかも…

｢みんなさっきから黙ってどないしたん？｣

皆｢…｣

((俺達がこの子を守らねば…っ！))

それから俺たちは世間知らずなお嬢様を転入する約１ヶ月間必死で不審者対処法を教え込んだ

学校では俺たちバレー部が梟谷のアイドルに変なことをしている、あれは変出者がやることと同じだと色々バッシングを食らったがそんなこと全く気にしてられなかった。いや、気にする暇なんて全くなかったのだ。

なんせ、俺達も必死だったからな、。

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そして数週間に渡り、やっとのことでAは変出者の対処法を身につけたのだった______

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