北さんが他校の女子を誘拐してきおった【北信介】 (ページ5)

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俺らの主将が誘拐した 4 ページ5

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北｢なに、そないに顔真っ青にしてこいつは…｣

赤｢嘘やっ誰か嘘や言うて…お、オカンッ！｣

角｢どうしますか、オカン｣

｢おばぁちゃんが他校のよくわからん子(変な子)連れてきてしもうたわっ！｣

銀｢オカンっ！！｣

大｢警察いくか、とりあえず先生に話すか…オカンどないする？｣

尾｢俺の顔みてオカン言うなやっ！！｣

ビシッとキレッキレのツッコミをいれるアランに周りの部員たちはやっぱし、アランがオカンか…と変に納得していた。

ぼそっと言ったつもりがアランにはばっちり聞こえてたらしく、納得すんなぁっ！と叫んだあと周りの部員たちはゲラゲラと笑い出す。

だがしかし…それを黙って聞いてるほど、あの男はそんなに甘くはなかった。

北｢なに変な妄想してんねん、おまえら。ええ加減に茶番はそこまでにしとき。｣

皆｢…っ！｣

ただ淡々といつも通りに無で話す北だが、あのじっとみつめる瞳が相当お怒りだと訴えているようにみえた。

ゾワっと寒気が部員たちの身体を震わせる。

これ以上言うたらアカンと、そして目で人を殺せるとはこのことだと、部員一同心の中で思った。

ちゃんと北の話を最後まで聞こう、そう固く誓った。

北｢勝手に話を盛り上げるな。親に言われへんかったか、人の話を最後まで聞けって。大人しく黙って聞いてればええねん｣

｢｢すんません…。｣｣

尾 (…それにしてもばぁちゃんはツッコまないんやなぁ…せやけどまぁ、この話題だけは北の前で話すのはやめとこ、。)

角｢…北さん自分が皆からばぁちゃんって言われてることツッコま…っ！？｣

尾 (あほ！それ以上口に出したらあかんっ！死ぬでっ！？)

パッと角名の口元を抑えながら目で訴えかけ、首を横にブンブン振るが、角名はこてん、と首を傾げ、不思議そうな顔をしてアランをみつめるだけだった。

角｢？｣

尾｢…｣

…くっ、こいつもアホやった、。

このときふと、来年の主力メンバーが心配で不安になってきたと、アランは心の中で思うのであった。

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そしてまた振り出しに戻り、またもや体育館はシーンと静かになる。

だが、ここで珍しく黙っていたトラブルメーカーは一人で口をわなわな震わせていた。

侑｢他校の女子を連行してくるやなんて……っ｣

眉間に皺を寄せながら、深刻そうな顔をして喋る侑にこの場にいた部員はビクリと身体を震わせたあとバッと反射的に侑の方に身体を向けた。

皆｢！？！？｣